日本と同じく少人数世帯化へ…アメリカ合衆国の構成人数別世帯数の推移をグラフ化してみる(2015年)

2015/02/18 08:00

社会生活を営むための最小構成集団は、一般的には世帯が該当する。一人暮らし、夫婦のみ、夫婦と子供、さらには祖父母も含めた大家族による構成もありうる。そしてその実態は社会全体の構造、変化の指標の一つとなる。社会は世帯の集合で構成されているからだ。今回は【アメリカ合衆国国勢調査局の「Families and Living Arrangements」項目】の公開値をもとに、アメリカ合衆国(以後アメリカ)における世帯構成人数別の世帯数動向などを確認し、それを通して同国の動向を垣間見ることにする。

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人口増に連れて増える世帯数、そして少人数世帯


次に示すのはアメリカにおける世帯数の、構成人数別推移。今件における世帯とは、同一居住単位に住む人の集合体を意味する。アメリカの人口そのものは増加の一途にあるが(半世紀で2倍近くの増加)、それと共に当然世帯数も増加している。

↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(万世帯)
↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(万世帯)

↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(万世帯)(2001年-)
↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(万世帯)(2001年-)

一方で多人数世帯の増加よりも少人数世帯の増加の方が勢いが強いことも見て取れる。この半世紀強の間に単身世帯はおよそ5倍、二人世帯は3倍に増加しているが、五人世帯は2割強の増加に留まっている。

日本の場合は人口の漸減と共に少人数世帯化が起きているが、アメリカでは人口増加と少人数世帯化が同時に生じている。一方、全世帯数に占める構成人数別世帯数比率動向を見ると、日本と同じような構造にあることが分かる。

↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(全世帯数比)
↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(全世帯数比)

↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(全世帯数比)(2001年-)
↑ アメリカ合衆国における世帯構成人数別世帯数推移(全世帯数比)(2001年-)

少人数世帯、特に単身世帯は大きく増加。半世紀強で比率は倍増し、直近の2014年では単身世帯だけで全世帯数の3割に届きそうな勢いを示している。二人世帯と合わせれば6割を超えてしまう。半世紀前までは4割強だったことを考えると、この半世紀で大きな世帯構造の変化が起きていることが改めて確認できる。

世帯全体数と平均世帯人数と一人暮らしと


構成人数別の比率動向で、世帯構成が少しずつ少数人数にシフトしつつあることは確認できた。これをもう少し引いて全体像として眺めてみる。次に示すのは世帯総数と、平均世帯人数。

↑ アメリカ合衆国における総世帯数(万世帯)と平均世帯人数(人)
↑ アメリカ合衆国における総世帯数(万世帯)と平均世帯人数(人)

↑ アメリカ合衆国における総世帯数(万世帯)と平均世帯人数(人)(2001年-)
↑ アメリカ合衆国における総世帯数(万世帯)と平均世帯人数(人)(2001年-)

単身世帯を含めた平均でも直近値で2.54人。世帯総数は1億2323万世帯。少数世帯化は進んでいるものの、大人数世帯も減っているわけでは無く(さすがに6人以上世帯は減少しつつあるが、5人世帯までは増加傾向)、平均世帯人数の減少もゆるやかなものに留まっている。人口そのものの漸減と連動して少数世帯化が進んでいる日本の状況(【平均世帯人員と世帯数推移をグラフ化してみる】)と比較すると興味深い。

最後に、日本でも問題視されている一人暮らし世帯の動向。これは全世帯比で算出した値の動向を計上する。残念ながら今件では全世帯比率のみで、世代別の動向までは確認が出来ないが、非婚・晩婚化、そして高齢者の増加に伴いアメリカでも単身世帯は確実に増加している。

↑ アメリカ合衆国における総世帯数に占める一人暮らし世帯率
↑ アメリカ合衆国における総世帯数に占める一人暮らし世帯率

直近2014年では27.7%、1/4強が一人身世帯。しかもこの値は緩やかではあるが確実に上昇過程にある。日本では2013年時点で一人身世帯は26.5%(【構成人数別世帯数の推移をグラフ化してみる】)であることから、世帯数はともかく、全世帯に占める比率では、日本よりも一人身世帯化が進んでいることになる(!)。あるいは単身世帯対策に関して、先行するアメリカから何か学べることがあるかもしれない。


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