小中学生の子供を持つ保護者、子供との会話時間はどれぐらい?

2016/02/02 10:33

人と人とが意思疎通を図り状況を確認したり情報のやり取りを行い、その中で親密度を高めていくことは、古今東西変わりのない話。特に同一世帯内に住む親子の間では、会話時間の長さが親睦度に大きな影響を与えるとされている。今回は英会話のGabaが2016年1月20日に発表した子供の受験と英語教育に関する調査結果から、その実情を確認していく(【発表リリース:「子どもの受験と英語教育に関する調査」】)。

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今調査の調査要項は先行記事の【小中学生の習い事、算数・数学がトップで2割強】を参照のこと。

冒頭にある通り、親子の間では意思疎通や親睦度を深めるために会話が欠かせないとされている。一方で保護者の就業上の事情や価値観、子供側のライフスタイルの変化により、会話機会や時間が短くなっているとの話もある。次に示すのは、回答者である保護者による、子供との平均的な1日あたりの会話時間を示したもの。

なお今件における「会話」とは、スマートフォンアプリなどによるデジタルツールを介した意思疎通は含まないと考えられる。普段「会話」との表記は実対面しての話し合いを意味し、チャットを含む認識はし難い(対話、意志疎通、コミュニケーションならともかく)。よって、実際には親子間の意思疎通はこれらの「会話」以外に、デジタル経由のコミュニケーションもなされているとの前提で見るべきだろう。

↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)
↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)

ゼロも2.3%確認できる。数年間一度も子供と会話を交わした事が無い……わけではなく、平均的に考えると普段は会話していない的な状況だろう。大よそ15分から1時間半がボリュームゾーンで、特に15分から30分の短時間と、1時間から1時間半のやや長めの時間に多くの回答例が確認できる。親の就業状態や子供の通学時間、塾通いの程度にも多分に左右されるので、あくまでも全体的な平均値としての話ではあるが、同一世帯内同士の会話時間としては、案外短いような気がする。ちなみに平均時間は78分、1時間18分。

これを各属性別に仕切り分けしたのが次のグラフ。短いほど赤系統に着色してある。また平均値を算出したグラフも併記しておく。

↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)(属性別)
↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)(属性別)

↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)(属性別)(平均値、分)
↑ 子供との平均会話時間(一日当たり)(属性別)(平均値、分)

父母別では父親の方が会話時間が短く、母親の方が長い。これは就業時間の長さの違いによるもので、物理的に対面しうる時間の違いから生じるもの。会社で働いている最中の父親と会話できる機会はほとんどない。平均時間では実に2倍近い差が生じている。

子供の学校区分別では年上になるに連れて時間が短くなる傾向がある。平均値でも階段状の差異が生じているが、内訳を見ると「長時間の割合が漸次減っていく」「短時間は小学生のうちは変わらず、中学生になると大きく増える」動きを示している。保護者の就業の変化の他に、子供の学校や塾に通う時間が伸び、さらには心理的な成長から気恥ずかしさを覚え、保護者との会話を避ける傾向が強くなるものと考えられる。

とはいえ、ゼロとの回答は中学生でも2%足らず。会話が皆無の世帯はほとんど無いと見て良い。また上記の通り今件の回答値以外に、チャットアプリなどによる意志疎通が行われている可能性も多々あるため、親子断絶といった状況はさほど無いと見て良いだろう。


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