「ゲームで遊ぶのってもっぱら男性だよね」米成人間でも浸透するイメージ

2016/01/29 05:17

パソコン、ゲーム機、そしてスマートフォン。さまざまなデジタル系機器の普及浸透と、インターネットの環境整備に伴い、それらを多くの人が利用していることを前提にしたデジタル系ゲームが多数登場し、たくさんの人の楽しみとなり、時間を奪っている。一方でそれらデジタル系ゲームは世間一般に、女性よりも男性の方がプレイしている人が多いとのイメージがある。それはアメリカ合衆国でもさほど変わらないようだ。その実情を同国の民間調査会社Pew Research Centerが2015年12月15日に発表した、デジタル系ゲームで遊ぶこととゲーマーに関する調査結果から確認していく(【発表リリース:Gaming and Gamers】)。

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今調査の調査要項は先行記事の【米成人の5割近くはゲームで遊び、1割は自分を「ゲーマー」と自覚している】を参照のこと。その記事で解説の通り、今調査対象母集団(アメリカ合衆国の成人男女)では、全体で5割近くがパソコン、家庭用ゲーム機、スマートフォンなどによるゲームで遊んでいると自覚し、1割が自身をゲーマーだと思っている。男女別で遊んでいる人の割合にほとんど変化はないが、ゲーマー率は2倍以上の差がある。また、若年層に限れば男女差はそれなりに存在する。

↑ デジタル系ゲームのプレイ状況(米国、2015年6月)(再録)
↑ デジタル系ゲームのプレイ状況(米国、2015年6月)(再録)

↑ デジタル系ゲームのプレイ状況(米国、2015年6月、一部詳細属性)(再録)
↑ デジタル系ゲームのプレイ状況(米国、2015年6月、一部詳細属性)(再録)

「男女でデジタル系ゲームを遊んでいる人の比率に差異はあまり無い」「熱中している人は男性の方が多い」「若年層に限ればそれなりに男性の方が多い傾向」が実情だが、それでは冒頭の通り「デジタル系ゲームはもっぱら男性が遊ぶもので、女性はあまり手を触れない」とのイメージは、どの程度の人が抱いているのだろうか。つまり(内容が事実か否は別として)世間一般常識としての「ゲームは男性」の想いを抱いている人の割合を示したのが次のグラフ。

↑ 「デジタル系ゲームで遊ぶのはもっぱら男性」と思う(米国、2015年6月)
↑ 「デジタル系ゲームで遊ぶのはもっぱら男性」と思う(米国、2015年6月)

全体では大よそ6割が「デジタルゲームは男性のもの」的なイメージを持っている。興味深いことに男性よりもむしろ女性の方が、その傾向がわずかながら強い(ちなみに否定派は3割強で、残りの1割は「分からない」との回答)。さらに若年層に限れば7割超えの人がその感想を持っているが、これは上記の通り実際に20%ポイントもの差が出ているため、回答者自身やその周囲に居る人の実情が裏付けをしている部分もあるのだろう。

デジタル系ゲームを実際に遊んでいる人に限定して尋ねると、男女間の回答率はむしろ逆転し、男性の方が同意率は高くなる。ただし差異は6%ポイント。「大体6割」とのくくりで囲めてしまうレベルとも表現できる程度。

報告書では「男女間ではゲーマー率は2倍以上差があるのに、ゲームは男性がもっぱらたしなむものとのイメージは6割程度しか抱いていない」と、やや不思議感を覚えるようなコメントをしている。デジタル系ゲームは今や誰もが普通に手にするものだが、ゲーマーの領域に達する熱中度となるとまた別で、今件では多分に「ゲームに夢中になる、ゲーマーの領域にあるのはもっぱら男性」とのニュアンスを含んでいるからだ(無論設問上では単に「デジタル系ゲームで遊んでいるのはもっぱら男性だ」としか書かれていないが)。

もっともデジタル系ゲームの場合は概してプレイヤー本人のみの環境で遊ぶことから、第三者から見て「単なるゲームプレイヤー」か「ゲームに熱中しているゲーマー」かの仕切り分けは難しいのだろう。あるいは自己分析の上での「自分はゲーマーである」と、他人に対する客観的な「あの人はゲーマーだ」との間には、その基準において多分に違いがあるのかもしれない。


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