上昇機運継続中…田中貴金属、2015年上半期における投資用金地金などの取引量を発表

2015/07/16 05:00

田中貴金属は2015年7月15日、同社における2015年上半期(1月から6月)の投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量の数値などを発表した。その内容によれば金価格は前年同期比で高値で展開、(田中貴金属側による)金の買い取り量は増加し4.5%の増となった。また金の販売量は34.5%減少している。田中貴金属側では高値圏推移の中で一定の販売量がある一方、買い取り量も微増にとどまっており、資産形成の選択肢の1つとしての金の認知が広まっていると分析している(【田中貴金属公式サイト】)。

スポンサードリンク


リリースによれば2015年上半期における金の平均価格は1グラムあたり4710円(税別、以下同)。昨年同期の平均価格4297円/グラムを400円ほど(プラス9.6%)上回ることとなった。

↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2015年上半期)
↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2015年上半期)

2015年上半期の金価格動向は次の通り。1月15日にはスイス国立銀行で対ユーロ為替上限撤廃発表と共に、為替市場は大きな混乱を示し、それと共に安定資産への関心が高まり、当然金への需要も増加。さらに欧州中央銀行が1月23日に量的緩和政策導入を発表し、さらに金価格は上昇を示す形となった。その後アメリカ合衆国の経済の回復基調を背景にドル高が進み、金価格はいくぶんの下げを示したものの、中東情勢の悪化やギリシャ債務情勢への注目が集まるに連れて金価格は再び上昇を示している。

金地金の売買動向だが、前年同期と比べ、田中貴金属側から見た販売量、つまり一般客の購入量は34.5%減。田中貴金属側から見た買取量、すなわち一般客による販売量は4.5%の増加を示している。価格の高騰化に伴い天井感を覚えた取引層のトレンドが買いから売りに転じた感もあるが、それでもなお一定量の購入者が居ることに加え、販売量が微増にとどまっていることもあり、資産形成としての金の地位に揺らぎは無いことがうかがえる。

今後の動向だが、アメリカの利上げ時期や供給過多に伴い不安定感のある原油価格の動向、合意は果たしたものの合意内容の厳しさゆえに今後さらに経済面での不安定化が懸念されるギリシャ問題が、金価格に影響を与えるものと考えられる。また直近に限れば金価格は下落の機運にある。

↑ 金税込小売価格(田中金属、グラム当たり円)
↑ 金税込小売価格(田中金属、グラム当たり円)

為替相場は先日の中国市場の動乱やギリシャの債務問題の切迫化で大きな動きを示したものの、それ以外は小幅な値動きのままボックス圏的な状況を示している。もっとも、欧州、中東、東南アジアそれぞれに小さからぬ火種は残っており、それらがまた火の勢いを増す可能性は常に残されている。むしろ小康状態になっただけと読んだ方が適切だろう。情勢の悪化が露呈することになれば、金価格そのものの上昇と為替の変動で、再び日本国内における金価格も荒い値動きをするに違いない。


■関連記事:
【金(きん)への投資をする4つの方法】
【米で28%は「金は長期投資に最適」】
【金投資の長所は「世界共通」、では短所は?】
【メリット「どこでも通用」ではデメリットは?…金投資の良い点・悪い点を探る】
【金(きん)投資の長所は「世界共通」、では短所は何だろうか…?】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー