サラダや料理用のカット野菜、どれだけ使ってる? (2015年)

2015/01/07 14:00

冷凍や冷蔵、梱包技術、運送インフラの発達などを受けて、また無駄なく素材を使い切るための工夫などの観点から、野菜をあらかじめ適切な形・大きさに切り分けて梱包し、セットの状態で販売する「カット野菜」が静かに、そして確かに浸透しつつある。生ごみを抑えられる、日持ちがする、多様な素材を余すことなく使える、さらには包丁を使うことなく調理に野菜を使えるため、安全策としての使い道もあり、重宝される面が多い。今回はJC総研が2014年12月3日に発表した、野菜や果物の消費行動に関する調査結果をもとに、このカット野菜の消費性向を見ていくことにする(【発表リリース:野菜・果物の消費行動調査】)。

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サラダ用カット野菜は独身男性に大人気


今調査は2014年7月25日から29日にかけて、全国の主婦・既婚男性・単身女性・単身男性に対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は2097人。主婦903人・既婚男性872人・単身女性160人・単身男性162人で構成。世代構成比は20代以下から70代以上まで10歳区切りで153人・305人・350人・326人・425人・538人。男女比はほぼ1対1。

冒頭で触れた通り、便宜性などを受けてカット野菜は需要を積み増しし、昨今ではスーパーやコンビニでも一定のスペースを割かれ常売されるようになった。種類も豊富なものとなり、サイズも多種多様なものが提供され、さまざまな用途に使いこなすことができる。次に示すのは、今調査対象母集団における属性別のサラダ用カット野菜の摂取頻度を、週あたりの日数ベースで示したグラフ。元々今調査の調査項目ではカット野菜の摂取頻度について週あたりの利用日数を「ほぼ毎日」「週3-4日」「週2-3日」「週1日」「週1日未満」「まったく食べない」のいずれかで答えてもらった結果が提示されているが、それを基に概算平均値を算出している。

↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(使用日数、週単位、概算平均、2014年)
↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(使用日数、週単位、概算平均、2014年)

全体平均では0.96日。一週間にほぼ1日の割合でサラダ用のカット野菜を使っていることになる。これが属性別では女性よりも男性、既婚者よりも未婚者の方が多く、特に未婚男性では1.57日という高値が出ている。調理の手間をかけずに気軽に野菜を食すことができるのが、重宝されているのだろう。

世代別に見ると大よそ若年層の方が利用頻度が高く、20代では1.46日。ただし70代以上になるといくぶん頻度が再上昇していく。こちらもまた、調理の手間の観点で考えれば、値が増えるのは納得がいく。

統計結果の見方を変えると、各属性の傾向が良く見えてくる。

↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)
↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)

単身男性、20代はほぼ1割が毎日サラダ用カット野菜を使っている。またまったく食べない人は3割前後でしかない。一方、主婦や単身女性は毎日利用者は5%以下で、食べない人もほぼ半数。女性陣はサラダを食べないのではなく、サラダ用カット野菜を使わないだけだと考えられる。素材のこだわりの違いがよく出ているということか。

料理用カット野菜はどうだろうか


サラダ用カット野菜よりも歴史は古く、冷凍食品として多種多様な形で発売されているのが、料理用カット野菜。煮物やカレー用など対象の料理向けとしてさまざまな種類の野菜が一つのパックに収められているのもあれば、単一種類の野菜が素材の形で提供され利用者が単独、あるいは組み合わせて料理に用いるのもある。ミックスベジタブルもある意味「料理用カット野菜」には違いない。

その料理用カット野菜の平均摂取頻度を算出した結果が次のグラフ。やはりサラダ用カット野菜と似たような傾向が確認できる。

↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(使用日数、週単位、概算平均、2014年)
↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(使用日数、週単位、概算平均、2014年)

全体では0.75日/週。これが既婚男性では0.90日/週、さらに単身男性では1.10日/週にまで跳ね上がる。世代別でも20代が一番多く、歳と共に漸減し、70代以上で再び跳ね上がる。理由もまた恐らくはサラダ用カット野菜同様、調理の手間が省けることに加え、多様な食材をいちどきに気軽に摂取できる強みが好まれているのだろう。

サラダ用カット野菜と比べると、いくぶん利用頻度は低いものの、特定回答項目の回答率でも同じような傾向は確認できる。

↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)
↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)

単身男性の調理用カット野菜の摂取頻度で「まったく食べない」の回答率は39.5%。見方を変えると約6割は何らかの形でカット野菜を用いている。20代以下ならほぼ2/3が利用に該当する計算となる。主婦でも4割強に達している。単身女性の日利用率が6割近いのは、意外と言えば意外かもしれない。



調理の仕方を学べない、購入者の立場からはコストが割高などの批判・弱点もあるが、カット野菜の市場が拡大傾向にあることは間違いない。カット野菜に関する調査は一連の調査の中では今回年分がはじめてなので経年変化は把握できないか、次年以降の結果が出れば、その動向はつかみ取れることだろう。

特に女性陣や高齢層における需要動向には大いに注目したいところだ。


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