世代別変移はほとんどナシ……二人以上世帯のスーパーでのお金の使われ具合をグラフ化してみる

2011/11/06 12:00

総務省統計局では2010年12月24日同局公式サイトなどにおいて、【「2009年全国消費実態調査」】のうち、【二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果】を発表している。これは二人以上の世帯(住居や生計を共にしている二人以上の集団)の日常生活を、金銭面から確認できる、価値ある資料・データが多数盛り込まれている。ここから今回は、先に【ネット通販は30代世帯が多用……二人以上世帯のコンビニ・デパート・ネット通販でのお金の使われ具合をグラフ化してみる】を掲載した後にリクエストをいただいた、「日常生活の買物の主要項目で、どれだけスーパーに頼って買物をしているか」についてグラフ化してみることにした。

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「全国消費実態調査」そのものについては2011年10月25日に公開した記事【やはり食品はスーパーが頼り……世帯主世代毎の二人以上世帯における食品・教養娯楽品の購入先をグラフ化してみる】で記載済み。そちらを参照してほしい。

今回抽出・グラフ化するデータは、「表V-11 世帯主の年齢階級,費目別支出金額の購入先別割合(二人以上の世帯)-平成21年-」。ここから「スーパー」の店舗形態に焦点を当てる。そして世帯主の年齢階層で区切り、「消費支出全体」、そして「食料」「家具・家事用品」など主要用品区分の全体支出額のうち、どれだけの割合を該当店舗で消費しているかをグラフ化する。

なお「スーパー」の店舗定義だが、【「2009年全国消費実態調査」の用語解説】によると、

店舗面積が100平方メートル以上あり,食品,家事雑貨を中心に,各種の商品を,全売場面積の2分の1以上でセルフサービス方式を採用して販売する小売店をいう。

とのことである。

また各項目中では「諸雑費」が分かりにくい。区分を解説する【収支項目分類表(PDF)】によれば「諸雑費」とは、

・床屋や美容院代
・理美容品(化粧品など含む)
・身の回り品(かばん、装飾品など)
・たばこ
・冠婚葬祭の各経費
・各種振込手数料

などが該当する。

数字の見方だが、例えば世帯主年齢が30歳未満「食料」の割合が64.2%と出ているが、これは「世帯主年齢が30歳未満の世帯において、『食料』に使う額の64.2%を、スーパーで使用する」ことを意味する。数字が大きいほど、その項目で該当店舗での利用額が大きいわけだ。なお「消費支出」とは【エンゲル係数の推移をグラフ化してみる】でも説明しているように、税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」を意味する。

↑ 世帯主年齢階層・費目別、購入先全体に占めるスーパーの割合(二人以上世帯)
↑ 世帯主年齢階層・費目別、購入先全体に占めるスーパーの割合(二人以上世帯)

一見して分かるのは「食料」比率の高さと、「消費支出全体」における世代間格差がほとんどないこと。前者は【やはり食品はスーパーが頼り……世帯主世代毎の二人以上世帯における食品・教養娯楽品の購入先をグラフ化してみる】にある通り「食料」品調達のメインがスーパーとなっていることの裏付け、さらに高齢層になるとやや減少する動きは、その分一般小売店のウエイトが増すことを間接的に示している。後者は【夫婦世帯の買物はスーパー中心…二人以上世帯の買物先をグラフ化してみる】で示した通り。

「世代間格差がほとんどない」という観点は消費支出全体に限った事では無く、「食料」以外のほぼすべての項目に該当する。食料以外は多少若年層に弱い雰囲気は見受けられるものの、スーパーが(二人以上世代においては)世代のへだてなく活用されていることが見て取れる。世代をこえて地域社会を支えるという観点で、スーパーの重要性があらためて認識できる結果といえよう。

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