電子マネーの活用度を探る…二人以上世帯の電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる

2011/10/31 06:00

総務省統計局が2010年12月24日に発表した、【「2009年全国消費実態調査」】の中の【二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果】は、二人以上の世帯(住居や生計を共にしている二人以上の集合体)の日常生活を金銭面から確認できる資料・データである。今回はこのデータから、【持ち運びタイプの電子マネー、普及率は約7割】などでも触れているが、携帯電話の普及と共に急速に普及している「電子マネー」の支出割合が高い品目をグラフ化する。要は【一人身生活で電子マネーの活用度は? 一人暮らしの電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる】の二人以上世帯版というわけだ。

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「全国消費実態調査」の詳細に関しては2011年10月25日の【やはり食品はスーパーが頼り……世帯主世代毎の二人以上世帯における食品・教養娯楽品の購入先をグラフ化してみる】にて解説済み。詳しくはそちらを参考にしてほしい。

今回抽出・グラフ化するデータは、「表V-13 「クレジットカード,月賦,掛買い」及び電子マネーの購入割合の高い品目(二人以上の世帯)-平成21年-」のうち電子マネーの部分。元データには上位20項目まで記載されているが、下位部分は比率も低いため、10位までに絞ってグラフを生成した。参考までに過去の記事における単身世帯の動向グラフも併記しておく。

↑ 電子マネーの支払い割合が高い品目(二人以上世帯)(上位10項目)
↑ 電子マネーの支払い割合が高い品目(二人以上世帯)(上位10項目)

↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)
↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(再録)

男女とも単身世帯では「鉄道運賃」がもっとも高い値を示していたが、この傾向は二人以上世帯でも変わらなかった。そして第二位の「バス代」も同じ(単身女性は「レンタカー料金」が上だが)。

異なるのはそれ以降で、二人以上世帯では第三位以降の利用率が大きく下がり、しかも食事系のものばかりが並んでいる。かろうじて第十位に「傘」が入っている程度。これらの動きから、「交通費として鉄道会社系の電子マネーを家計から渡され、それを使って交通費そのものをまかなうのがメイン。昼食や間食に用いる場合もあるが、気が向いた時程度」という利用スタイルが見えてくる。

単身世帯では本人の遊興費的な使い道も上位に見えていたが(例えば「ゲームソフトなど」「他の酒」)、その動きとは大違い。やはりお金の流れが(支払い者本人以外の、世帯の他の構成員にも)把握されてしまうのが好まれていないのかもしれない。

なお詳細は機会を改めて解説する予定だが、当然のことながら高齢者世帯の方が電子マネーの利用額・利用率は低い。いわゆる「デジタルデバイド」は支払いの方法においても存在しているというわけだ。

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