少しずつ、確実に増加するネット通販…二人以上世帯のネット通販利用率推移をグラフ化してみる

2011/10/28 06:00

総務省統計局は【「2009年全国消費実態調査」】のうち、2010年12月24日に【二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果】を発表した。ここには二人以上の世帯(住居や生計を共にしている二人以上の集まり)の日常生活を、金銭面から眺め見ることができる、貴重な資料・データが多数盛り込まれている。このデータ群の中から今回の記事では、先に【夫婦世帯の買物はスーパー中心…二人以上世帯の買物先をグラフ化してみる】で示した「二人以上世帯の買物先」の中で、「(インター)ネット通販」にスポットライトを当て、各費目別の変移を眺めることにした。要は【一人身生活の友・本やCD、ゲームソフトをネット通販で買ってる?…世代毎の一人暮らしにおける教養娯楽品のインターネット通販での購入比率の移り変わりをグラフ化してみる】を少々切り口を変えた上で、二人以上世帯で考えてみようという次第である。

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「全国消費実態調査」の詳細に関しては2011年10月25日に公開した記事【やはり食品はスーパーが頼り……世帯主世代毎の二人以上世帯における食品・教養娯楽品の購入先をグラフ化してみる】にて記載済みなので、そちらを参考にしてほしい。

「ネット通販」つまり「インターネットによる通信販売」は「全国消費実態調査」では2004年の調査から項目化されている。それ以前、1999年・1994年ではまだ利用額が少なかったこともあり「通常の通販」と「ネット通販」をひとまとめにして「通信販売」で計算されており、「ネット通販」の動向は推し量れない。そこで個別計算がおこなれている2004年・2009年の値を抽出し、費目別にグラフ化したのが次の図。

↑ 「通信販売(インターネット)」における費目別の消費支出金額に対する割合(二人以上世帯)
↑ 「通信販売(インターネット)」における費目別の消費支出金額に対する割合(二人以上世帯)

【夫婦世帯の買物はスーパー中心…二人以上世帯の買物先をグラフ化してみる】でも触れているが、単身世帯と比べると「ネット通販」の利用割合は小さく、数%の値でしか無い。ややぶれが気になるところだが、それでも5年間で利用比率は大きく伸びたのが確認できる。元々の値が小さい事もあるが、大体2-3倍の増加となっている。

一方比率そのもので見ると、やはり「教養娯楽」項目の利用率は高く、「食料」項目は低め。実物を見ないと選びにくい「被服及び履物」も低い値となっている。ただし昨今ではネット通販でも「まとめ買い」が容易に出来るようになったこと、地域の特産品のネット販売が普及しつつあるため、今後は「食料品」の項目も大きく伸びることが予想されよう。

「デジタルディバイド」(デジタル系の技術会得格差。特に世代間格差と相並ぶことが多い)の問題を乗り越える必要があるが、今後増加する「買物困難者(買物難民)」問題の解消法の一つにインターネット通販が挙げられているだけに、二人以上世帯においても今件項目への注目は高められるべき。せめて全体で1割程度にまで引き上げられれば良いのだが……。

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