内食率は一人暮らしより高く6-7割…二人以上世帯の食費構成をグラフ化してみる

2011/10/21 06:00

総務省統計局が2010年12月24日に同省公式サイトで発表した、【「2009年全国消費実態調査」】のうち、【二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果】を基に、いくつかの記事を展開している。このデータは二人以上の世帯の日常生活を、お金の観点から推し量ることができることで、注目に値する。今回はこのデータ群の中から、「二人以上の世帯のうち勤労世帯(年金生活者など以外)における、世帯の種類別食費の中身」、言い換えれば「どれだけ外食や中食に頼っているか」をグラフ化してみることにする。要は【外食費 実は前から 減少中……一人暮らしをする若者の食費構成の変化をグラフ化してみる】の二人以上世帯・世帯の種類別版(時代は最新のもののみ)というわけだ。

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「全国消費実態調査」とは国民生活の実態に関して、家計の収支及び貯蓄・負債,耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を総合的な視点から調査し、全国そして地域別の世帯の消費・所得・資産に関係する水準、構造、分布などを明らかにすることを目的とした調査。5年ごとに行われており、今回発表された2009年分は11回目にあたる。

今回抽出・グラフ化するデータは、二人以上の世帯のうち勤労者世帯を幾つかのパターンに区分し、一か月の食料費項目の詳細を眺めたもの。「外食」、「調理済みの食料(中食)」、そして「素材となる食料」「その他(調味料や飲料、酒類など)」をまとめて「その他(素材食料)(≒内食)」と、合わせて三つに区分し、食料費全体に占める比率の変化をグラフ化したものが次の図。

↑ 勤労者世帯の世帯類型別1か月平均食料支出(品目構成)(食料支出に占める比率)
↑ 勤労者世帯の世帯類型別1か月平均食料支出(品目構成)(食料支出に占める比率)

まず最初に気がつくのは「その他(素材食料など)」の比率が6-7割と比較的高めなこと。【外食費 実は前から 減少中……一人暮らしをする若者の食費構成の変化をグラフ化してみる】で解説した一人暮らしの食生活と比べて、炊事をする家族構成員がいる可能性が高いことから、内食の頻度が増えるのも当然といえる。

↑ 若年勤労単身世帯の食料の費目構成の推移(男性)
↑ 若年勤労単身世帯の食料の費目構成の推移(男性)(比較用:再録)

さらに個々の世帯構成別に見ると、

・子供が居ない世帯は余裕が金銭的あるのか、外食率がやや高め。
・母子(父子)世帯は外食が少なめで、保護者の拘束時間が長いためか中食が多い。
・祖父母がいる世帯は内食比率が5ポイントほど高くなる。炊事担当者が増えるのが要因か。

などの傾向が見て取れる。

これを食費に対する比率ベースではなく、金額ベースで見たのが次の図。

↑ 勤労者世帯の世帯類型別1か月平均食料支出(品目構成)(円)
↑ 勤労者世帯の世帯類型別1か月平均食料支出(品目構成)(円)

世帯構成人数が一番多い「夫婦と子供と親」の総額が各区分内で最大値を示すのは当然だが、母子(父子)世帯の食費の厳しさも見て取れる。もっとも構成人数としては「夫婦のみ」も同じなものの、母子(父子)世帯が「大人1人+子供」なのに対し、「夫婦のみ」は「大人2人」。大人と子供の食費の違いを考えれば、やや少なめになるのも当然という見方もできる。

各食生活関連の調査結果や小売業の商品展開戦略を見ると、今後「中食」のニーズは漸増していくことが予想される。普及を促進するためコストパフォーマンスの向上も図られているため、金額ベースでのデータにどこまで反映されるかは未知数だが、次回の調査結果でどのような変移を見せるのかが気になるところだ。

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