上昇を加速する女性・伸び続ける男性…生涯未婚率をグラフ化してみる(2012年子供・子育て白書版)

2013/01/28 07:00

内閣府は2012年6月5日、2012年版となる「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、現状の把握や、今後の検証に役立てるデータを構築していく。今回は「生涯未婚率」なるものについて、過去の記事を更新する形で、データ最新版の反映を行うことにする(【「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」】)。

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生涯未婚率」は言葉通り、その時点において今後一生涯婚姻しないであろう人の割合を示す(混乱しがちだが、生涯を通して未婚だった人の割合では無い)。死別や離別などの理由で配偶者と別れ、現在独身の人は「未婚」には該当しないので注意が必要。【公益財団法人 生命保険文化センターの解説】によれば、

「45-49歳」と「50-54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したものです。生涯を通して未婚である人の割合を示すものではありません。ただし50歳で未婚の人は、将来的にも結婚する予定がないと考えることもできることから、生涯独身でいる人がどのくらいいるかを示す統計指標として使われます。

とあり(今件データもこの定義と同じ)、社会における結婚事情を推し量る、一つの指針にもなる。

最新の白書では2010年の国勢調査の確定値に伴う、2010年分の値が反映されている。そこで前回独自換算によって算出したものでは無く、確定値によって生成したのが次のグラフ。

↑ 生涯未婚率の推移(確定値)(45-49歳と50-54歳未婚率の平均値)
↑ 生涯未婚率の推移(確定値)(45-49歳と50-54歳未婚率の平均値)

前回の記事で記した概算値と比べ、男性は上げ幅を上乗せされ、女性は1ポイント強ほどマイナス。女性の「急上昇」ぶりは無くなったが、上昇傾向が加速化していることには違いない。男性は上昇の度合いこそ変化はないものの、5年前比で4.1%ポイント上昇と数字的には大きな伸び方であり、今回初めて2割の大台を超えることとなった。

一方女性は前世紀末期からの上昇傾向に弾みがついた形で、そのカーブの変容からは、明らかに何らかの変化が起きたことを示している。別調査の結果【「お金が無い」「異性とうまく付き合えない」上昇傾向 気になる独身…独身者が独身で留まっている理由とは? (詳細版)(2010年分反映版)】【結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?】などと照らし合わせると、経済上・趣味趣向の多様化・価値観の変化など、結婚を取り巻く環境の変化が、特に女性における結婚への心理的姿勢を変化させた可能性が高い。

今件データは原則的に国勢調査毎に更新されるため、次のデータ公開は2015年以降となる。直近数回分の動きに変化がなければ、男性は24-25%、女性は12-13%程度の値になるものと思われる。他の結婚関連の値と共に、今件動向を覚えておきたいところである。

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