鉄道内迷惑行為ランキング、最上位は今年も「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」

2014/12/19 11:00

日本民営鉄道協会は2014年12月16日、駅と電車内のマナーに関するアンケートの結果を発表した。それによれば調査対象母集団においては、鉄道利用時にもっとも迷惑と考えられている行為は「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」であることが分かった。次いで「座席の座り方」「乗降時のマナー」が続いている。男女別では女性が第3位に挙げている「混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車」が、男性では第8位と大きく順位を下げており、男女によって迷惑行為のとらえ方が異なるようすがうかがえる(【発表リリース:日本民営鉄道協会ホームページ上でアンケート 平成26(2014)年度駅と電車内の迷惑行為ランキング発表 1位は6年連続「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」】)。

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今調査は2014年10月1日から11月30日にかけて同協会公式サイト上で行われたもので、有効回答数は3135人。男女比、世代構成比は非公開。協会サイトへのアクセス者による結果であることから、いくぶんなりとも鉄道に興味関心を持つ人による結果であることに留意が必要となる。

駅や電車は多人数が同時に参加する公共の場でもある。当然道徳、倫理の類を守らないと、多数の人が迷惑をこうむることになる。今件ではそのような「鉄道施設内における迷惑行為」について尋ねている。

列挙されている事例のうち、自分が特に迷惑だと思う内容のものを3つまで挙げてもらい、その回答数を集計した結果が次のグラフ。最上位には「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」がついた。ほぼ1/3の人が「迷惑だ」と感じている。

↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(2014年)
↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(2014年)

第2位は「座席の座り方」。要は足を大きく広げたり、姿勢を崩したり、あぐらをかくなどして、座席が想定したよりはるかに大きなスペースをとってしまい、他の人の着席を邪魔するような行為が該当する。さらには子供が靴を履いたまま座席に立つのも含まれる。

次いで多いのは「乗降時のマナー」。列に並ばずに横から入ったり、乗った後に扉付近に留まり、他の利用客の乗り降りを邪魔してしまう、車両内から出る人を待たずに乗り込んでしまう、さらには駆け込み乗車なども当てはまる。

リリースでも指摘されているが、トップの「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」に加え、「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」「ヘッドホンからの音もれ」など、音に関する迷惑行為が多数上位に食い込んでいる。

駅構内はまだしも電車内は一種の閉鎖空間であり、ただでさえプレッシャーを覚えるところに、自分が意図していない音を聞かされることへの反発が大きい。また中途半端に耳に入ることで、音楽や会話などではなく、単なる雑音として認識してしまうのも「迷惑」と覚える理由。さらに「通話」については、その場にいる人の声のみが聴こえ、相手側の会話は聴こえないことから、やり取りの一部のみが耳に入ることになり、大きな違和感が生じ(半ば独り言のように聴こえてしまう)、それが不快感につながるものと考えられる。

これを回答者の性別に見ると、結構な違いが確認できる。

↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(男女別、上位)(2014年)
↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(男女別、上位)(2014年)

迷惑行為をしないようにとの啓蒙ステッカー男性がもっとも迷惑を覚える行為は「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」。そして「座席の座り方」「乗降時のマナー」。ところが女性は「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」「座席の座り方」は変わらないものの、それに続いて「混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車」が上位についている。これは自らが行為者となったわけでは無く、ベビーカーをよく使う立場にある、さらには子供を連れて外出する機会が多いからこそ、該当行動の迷惑さに目が留まり、気になってしまうのだろう(男性は冒頭にある通り第8位に留まっている)。

また男性は第4位にある「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」だが、女性では第11位と大きく後退している。こちらも女性のベビーカー同様、回答者自身による迷惑的な行為をしているというよりは、同じ利用状況にある・対象物を利用しているからこそ、その迷惑行為に至るような使い方が気になるものと考えられる。



リリースでも指摘されているが、最上位の「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」は6年連続のトップとなっている(総合で第9位までは前年と同じ順位)。集団で電車を利用していると、ついテンションが高くなり、結果として大きな声を出したり、はしゃいでしまうこともありうる。しかし鉄道施設内は公共の場であり、他の人も利用していることを忘れてはならない。特に電車内は閉じた空間で、自分の声が周囲に届きやすいことを認識した上で、礼儀正しく使いたいものである。


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