アジア諸国のインターネット普及率などをグラフ化してみる(2015年)

2015/08/02 11:00

この数年インターネットの普及は加速度的に進んでいるが、中でも元々人口が多かったアジア・アフリカ地域での伸びが著しい。普及率そのものは他地域と比べるとそれほど目立ったものではないが、利用者絶対数の成長が顕著なものとなっている。そこで今回は【InternetWorldStats.com】のデータを基に、アジア諸国のインターネット普及率などをグラフ化し、状況の精査を行うことにする。

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普及率と人口比較


現時点でInternetWorldStats.comから取得できる最新のデータは、アジア地域に限定すると2014年6月末時点のもの。その時点での各国の公式データがベースとなっている。また「インターネット利用者」の定義だが、これはパソコン経由だけでなく各種モバイル端末や、インターネットカフェ経由での利用も該当する(【Surfing and Site Guide Internet World Stats】)。

まずはインターネット普及率。トップはニュージーランドの94.6%、次いでオーストラリアの94.1%、韓国92.4%、日本86.2%と続く。

↑ アジア諸国のインターネット普及率(2014年6月末、対人口比)
↑ アジア諸国のインターネット普及率(2014年6月末、対人口比)

【総務省の世界情報通信事情(オーストラリア)】でオーストラリアのインターネット事情を確認すると、国土の広さからブロードバンド環境の浸透は遅れているものの、携帯電話の普及率が極めて高く、2013年時点ですでに100%を超える値を示している。他方ニュージーランドは【総務省の世界情報通信事情(ニュージーランド)】にある通り、元々人口が少ないことに加えて国土特性的にインフラの整備がしやすかったこと、そしてオーストラリア同様に携帯電話の普及が普及率を底上げしている。他方、インドやインドネシア、中国などは「それぞれの国の人口比では」まだ少なめなのが確認できる。

一方グラフを純粋に「インターネット人口」で生成しなおすと、順位に大きな変動が生じることになる。

↑ アジア諸国のインターネット人口(2014年6月末、万人)
↑ アジア諸国のインターネット人口(2014年6月末、万人)

元々人口が大きいこともあり、中国やインド、特に中国が抜きんでる結果となる。中国の普及率は47.4%、インドは19.7%でしかないにも関わらずこれほどの大勢を占めているのだから、改めて驚かされる。【モバイルインターネットの広がりをかいつまんでみる……インドと中国】でも触れているが、今後この「伸び代」が埋まっていくに連れ、インターネット人口が激増し、それぞれの国自身、そして他国も含め世界にどのような影響が生じるのか、想像すると色々と興味深い話ではある。

シェアで現状を再確認


これをアジアのインターネット人口比(要はシェア)で仕切り直すと、現状における中国のネット人口の多さ、インドのポテンシャルが見て取れる。なお御承知の通り、現時点では中国のインターネット環境は半ば特殊事情下におかれている。ネットワークシステムそのものは他国とほぼ同じものの、諸外国との間には様々な情報的断絶・規制・検閲状態にある。そのことから、必ずしも他国が利用しているインターネットと品質、情報開示の面で、同じものとは言い切れない面もあることを、ここで改めて記しておく。

↑ インターネット人口のアジア全体比(2014年6月末)
↑ インターネット人口のアジア全体比(2014年6月末)

元資料ではオーストラリアとニュージーランドはアジア地域では無く、太平洋領域に含まれている。今件では両国をアジア地域として再計算をしているので、元資料とは幾分異なる数字となっていることに注意されたい。

中国がほぼ半分、インドが2割近く、日本が1割足らず。この3国でほぼ7割。そしインドネシア、韓国、フィリピンが続く。中国の数の上での絶対性が改めて認識できる。

やや余興的な話になるが、これを全世界のインターネット人口比で算出したのが次のグラフ。上位陣だけに限定したが、中国がそれでも2割強、インドや日本が5%前後を占めている。

↑ インターネット人口の世界全体比(2014年6月末、アジア諸国に焦点)
↑ インターネット人口の世界全体比(2014年6月末、アジア諸国に焦点)

このグラフではベトナムまでしか具体例として書き込んでいないが、それ以外のアジア諸国すべてを合わせると、全世界に占める比率は46.5%となる。つまり全世界のインターネット人口の約5割近くは、アジアからのアクセスであることを意味するわけだ。



最後に、「現時点での」インターネット普及率とはさほど関係がないが、興味深いデータを。2000年当時の各国インターネット人口と、最新データ時点でのインターネット人口を比較し、何倍に増加しているのかを計算したのが次のグラフ。元々人口が少ない、あるいは2000年時点でのインターネット人口が少ない所は伸び率が高まりやすいので「ぶれ」が大きいのが難点だが、それなりに各国の浸透スピードを推し量れる。

↑ インターネット人口・2014年6月末時点における2000年からの増加倍率
↑ インターネット人口・2014年6月末時点における2000年からの増加倍率

ベトナムの急伸ぶりがひと目でわかる。これは【総務省の世界情報通信事情(ベトナム)】にもある通り、携帯電話の普及、そして国を挙げての情報通信技術への注力が功を奏する形となっている。

昨今ではソーシャルメディアの浸透とスマートフォンの普及に伴い、インターネット普及率向上の歩みは留まるところを知らない。各値は年単位でさらなる上昇を見せるに違いない。


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