インターネットで使われている言語の普及率をグラフ化してみる(2014年)

2014/11/23 19:00

今や世界中にその網を張り巡らせ、パソコンやモバイル端末に限らず多種多様な機器によって利用されているインターネット。言葉通り「世界をまたにかけている」情報網であるが、それは地域毎の言語による違いを認識する機会が生じることを意味する。ブラウザに未対応の言語で構成されたページへアクセスして文字化けばかりの状況に遭遇したり、幸いにも対応していたため閲覧は出来るが、まるで異世界の言葉が並ぶコンテンツを目にした機会がある人は多いはず。今回はインターネット界隈で用いられている言語の利用状況、シェアについて、【InternetWorldStats.com】の今件該当項目となる【INTERNET WORLD USERS BY LANGUAGE Top 10 Languages】で確認をしていくことにする。

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該当ページではインターネット上で利用されている言語人数トップテン+αのみが掲載されている……ように見えるが、グラフの下にはいくつか追加のデータも掲載されている(むしろグラフ上のデータは古いままで、表組のデータのみ更新されている)。最初は利用言語トップテンをグラフ化し、大勢を見ていくことにする。残念ながら現時点において最新データは2013年12月末のもので、それ以降の更新はなされていない。今回は「現段階で入手できる最新情報」としてまとめておく。また、前回記事展開時に取得できたデータである2011年5月末時点の値も併記しておくことにしよう。

↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他(億人)(2011年5月末/2013年12月末時点)
↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他(億人)(2011年5月末/2013年12月末時点)

世間で時折見聞きする「日本語はインターネット上でもよく使われている言語」という話が単なる噂話や戯言では無く、事実であることが確認できる。人数順では第6位のポジション。前回データ取得時には第4位の座にあったが、アラビア語やポルトガル語の躍進があり、順位を落としてしまった。中東地域やアフリカ地域におけるスマートフォンをはじめとする携帯電話の急速な普及に伴い、インターネットを利用する人も大幅に増加し、それが多分に影響したものと考えられる。

そして英語と中国語の圧倒的な数には改めて驚かされる。とはいえ、両言語の現実における利用率を考えれば納得も行く。そして一連の記事を書きはじめた際に取得した、もっとも古い値である2009年末と比べ、両言語はさらに大きく利用者数を増やしているのにも目を見開かざるを得ない。

個々の言語について絶対数では無く、利用者全体に占めるシェアを算出し、現状を円グラフにしたものを次に挙げる。やはり英語と中国語の利用率は絶大で、過半数を占めているという事実を改めて認識させられる。

↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他(全体に占める比率)(2013年12月末時点)
↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他(全体に占める比率)(2013年12月末時点)

各言語の順位は最初の棒グラフにある通り。第3位のスペイン語から第6位の日本語まで、それぞれ1億人超の利用者を有しているが、それですら、英語と中国語の前には「その他大勢」程度にしか見えなくなってしまう現実が、この円グラフからは把握できる。

「中国は人口が多いので、中国語が沢山の人に使われているのは分かる。英語も世界共通語のようなものだから理解できる。しかし日本語は人口の割に第6位。順位が上過ぎないか?」という疑問を持つ人もいるだろう。その疑問に答えたのが次のグラフ。それぞれの言語を使っている人全体(その言語を主要言語としている国、例えば日本語なら日本、の人口だけに限らないことに注意)のうち、どれほどの割合でインターネットが使われているかを示したもの。要は対人口・インターネット普及率。日本は86.2%と高い値が出ており、「日本語を使っている人の5人に4人強はインターネットで日本語を利用している」計算になる。

↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他における、各言語利用者毎のインターネット普及率(2013年12月末)
↑ インターネット上の主要言語トップ10+その他における、各言語利用者毎のインターネット普及率(2013年12月末)

日本は人口そのものもそれなりに多いが、それ以上に日本語を使っている人のインターネット利用率が高いのが、言語そのものの普及「数」の多さにつながっていることになる。



インターネット経由の情報は(特定の何か国かをのぞけば)国境を飛び越えて世界を駆け巡る。ある国から発せられた情報は、その国の主要言語で語られている場合が多い。海外向けのリリースではそれに加え、世界共通語として認識されている「英語」が用いられることが多々ある。

利用者の立ち位置や趣味趣向によって需要は変わってくるが、不特定多数、そして世界に向けて何か情報を発したいと考えているのなら、どの言語を使うのかが迷いどころ。通常なら英語で問題はないはずだが、向ける相手によっては他の言語も考慮する必要が出てくるかもしれない。

なお今件データ取得元のサイトの更新は、今項目では2013年12月末が最後。【世界全体のパソコンとインターネットの世帯単位普及率をグラフ化してみる】など、国際電気通信連合(ITU)のデータなどでインターネット界隈の現状を確認すると、明らかに状況は変化を遂げており、今件対象国では特に中国をはじめとする新興国が利用する言語の利用者が増加しているものと考えられる。あるいは英語以上に中国語が使われている可能性もある。次なるデータの更新を心から願いたいものだ。


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