鮮度、価格、安全性、そして何よりも…食品選択の際の重視点とは(2015年)(最新)

2015/12/25 05:43

特殊な事情が無い限り人は毎日三食食事を摂るが、そのための食材・食品の調達方法は多種多様。外食に任せたり出前を取ったり、中食を活用したり、自炊をしたり、さまざまな手立てで食を選択できる。それでは日常生活において人々は、食の選択の際にはどのような基準を用いているのだろうか。厚生労働省が2015年12月9日に発表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」の結果から確認していくことにする(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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冒頭でも触れた通り人は食生活を充足するため、多様な選択を求められ、行うことになる。その際にどのような観点を重視するかを尋ねた結果が次のグラフ。男女とも最上位についたのは「おいしさ」で、7割前後が同意する結果となった。

↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上)
↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上)

第2位以降は男女で大きな差異がある。これは食事の位置づけに加え、自分自身のために調達するのか、それとも家族の分も合わせた食事のための食品調達なのかも多分に影響しているものと考えられる(元資料によれば設問文面は「あなたはふだん食品を選択する際にどのようなことを重視していますか」のみ)。

男性では「好み」が次点、次いで価格、鮮度、安全性が続く。他方女性はおいしさの次に鮮度がつき、続いて価格、安全性が続き、好みはその次でしかない。多分に家族全体のことを考えた食品選択であることがうかがえる。また全体的に女性の方が回答率が高く、男性がおいしさや好みに特化した食品選びをしているのに対し、女性は多種多様な見方で選んでいるようすが把握できる。

これを各年齢階層別に見たのが次のグラフ。まずは男性。

↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上、年齢階層別、男性)
↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上、年齢階層別、男性)

歳を重ねるにつれて美味しさや鮮度、価格に対するウェイトが減り、安全性や好み、季節感、栄養価が減っていく様子が非常によく現れており、普段から食品選択に関して語られている話の裏付け的な結果が出ている。また量や大きなは40代をピークとし、それ以降は漸減していく。ちなみに60代以降になると、おいしさ・鮮度の上位2位は変わらないものの、第3位には栄養価が収まることになる。

↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上、年齢階層別、女性)
↑ 普段食品を選択する際にどのようなことを重視しているか(複数回答、2014年、20歳以上、年齢階層別、女性)

女性は元々回答率が高いため、棒グラフの面積も大きなものとなっているが、大まかな傾向は男性と変わりない……ように見えるが、回答率のピークの多くが70歳以上では無く60代で、70歳以上になると食生活へのこだわりがやや薄らぐ感がある。配偶者に先立たれるなどで、一人暮らしの人が増えるからだろうか。

他方、全体ではやや順位が落ちる季節感や栄養価、量・大きさへのこだわりも強い。例えば60代では栄養価が他の項目を抜いてトップ、50代では量・大きさがトップについている。

今件データは現時点では回答者の世帯構成をはじめとした詳細属性は記されておらず、後ほど公開される詳細値でも仕切り分けされているか否かは不明。仮にその類のデータが存在した場合には、食生活における選択性向を推し量る際に、大いに参考になるに違いない。例えば高齢単身の男性は、どのような食品選びをするか、未成年の子供ありの夫婦世帯における主婦は何を重点において食品を購入するのかが、透けて見えて来るからだ。


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