一日の平均食塩摂取量は男性11.1グラム・女性9.4グラム(2014年)

2014/12/20 19:00

厚生労働省は2014年12月9日、「平成25年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによると2013年における成人の一日あたりの塩分平均摂取量は男性で11.1グラム・女性で9.4グラムであることが分かった。男女とも60代までは歳と共に摂取量が増加しており、歳を重ねるに連れて濃い味付けを求める裏付けと解釈できる。また塩分摂取量は中期的に見ると、減少の動きが見受けられる(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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以前【幼児の甘味間食、1日3回以上は2割足らず・保護者の配慮のある無しで大きな違いも】でも紹介した「健康日本21」(第2次)では男女とも成人の目標塩分摂取量について、1日あたりの目標値を8.0グラム、厚生労働省の【「日本人の食事摂取基準」(2010年版)】では男性は9.0グラム未満・女性は7.5グラム未満(2010年版、1日あたり)と定めている。これを念頭に、次の年齢階層別の平均塩分摂取量などを見ればお分かりの通り、男女とも目標値を数グラムほど上回っており、塩分を過剰摂取気味であることが分かる。

↑ 年齢階層別食塩摂取量平均値(グラム/日)(2013年)
↑ 年齢階層別食塩摂取量平均値(グラム/日)(2013年)

男女別では労働強度の違いや体質的な問題もあり、男性の方が概して摂取量が多い。また経年と共に味覚細胞が鈍化する(=同じ味付けでも薄味に感じる)ことで濃い味付けを求めるようになるため、塩分摂取量が上乗せされる。70歳以上でやや減るのは、健康への留意と共に、食事そのものの摂取量の減退などもあるものと考えれば道理は通る。

2003年以降の年代別平均値を見ると、2005年に一度増加しているものの、それ以外は大よそ減少しつつあるのが分かる。

↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)
↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)

【日本人の塩分摂取量の推移をグラフ化してみる】でも解説しているが、健康志向と共に食塩の摂取量はわずかずつ減少の傾向を見せている(一方で調味料の多様化と西洋化の傾向も確認されている)。この流れは今回のデータでもあらためて確認されたことになる。

体の健康状態の維持のために必要な塩分量は労働条件・運動量・年齢、そして日々の状態によって大きく異なる。一概に上記で触れた値「男性9.0グラム未満・女性7.5グラム未満/日をクリアしないと体が変調を来たす」わけではない(例えば上記「日本人の食事摂取基準」(2010年版)によれば、小児(3-5歳)における基準量は男女共に1日あたり5.0グラム未満である)。

ただし健康を維持する際の視点の一つとして挙げられる「塩分」を多量に摂取することは、健康にはマイナスとなることに違いない。目安としては十分以上に役立つものであり、今グラフを参考に、日頃の食生活における塩分の摂取について、今までよりもう少しだけ留意してほしいものだ。塩の利用量を少なくしても、美味しく味つけできる方法はいくらでもあるのだから。


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