20代には「年齢×1000円」は「今は昔」、財布の中身は平均9000円近く

2014/12/15 15:00

雇用市場の動向や可処分所得の変化で、金銭面において世代別ではもっとも厳しい立場に置かれていると言われているのが、成人若年層。彼らのお金事情はどのような状況なのだろうか。今回はSMBCコンシューマーファイナンスが2014年12月10日に発表した調査結果を基に、普段財布に入れている金額や、所持金が少なくて不安になる限界額の観点から、その実情を見ていくことにする(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査】)。

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今調査は2014年11月14日から18日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比・20代前半と後半の仕切りで均等割り当て。調査協力機関はネットエイジア。

就業者、あるいは大学生などにおいて、不意の出費にも即時対応できるよう、財布の中には常に自分の年齢×1000円分の現金を納めておくべきとの話がある。分かりやすい形での所持金額に関する習わしのようなものを示したものだが、実際のところはどのような所有状況なのだろうか。普段財布に入れている金額を尋ねたところ、ボリュームゾーンは3000円から1万円という形となった。全体平均では8808円との値が出ている。

↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)
↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)

中にはゼロ円とのつわものも居るが、1万円以下に8割以上が収まっている。普段万札が入っている人は少数派ということになる。直上で触れた「年齢×1000円」は、少なくとも今の20代には通用しないようだ。

これを就業状態別に知り切り直したのが次のグラフ(学生・会社員以外の立ち位置の人もいるため、両属性の平均が全体値とはならない)。

↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)(属性別)
↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)(属性別)

学生よりも会社員の方が回答率の山は右寄りで、所有金額が高めであることが分かる。平均額は学生が6784円、会社員は1万0391円。しかしながら会社員でも2万円超は8.6%でしかなく、上記の「年齢×1000円」は学生が含まれているからではなく、会社員でも同様に少数派であることが分かる。使いやすさを考えれば、平均額の所有スタイルとしては小銭+5000円札と1000円札5枚という組合せが考えられるため、やはり一万円札は普段の財布内には見受けられない状況なのだろう。

平均額や回答金額の分散状況を見て、「普段の所有額がそれほど少額で大丈夫なのか」と心配をする人も多いはず。「どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか」を聞いたが、もっとも多い回答率層は1000円台で28.4%。平均額は2202円となっている。

↑ どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか(自由回答)
↑ どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか(自由回答)

手持ちがスッカラカンな状態で初めて不安になる人も1割強居るが、あくまでも少数派。逆に2万円以上でも不安になる人もいる。ライフスタイルの違いにもよるため一概には言えないが、大よそ財布に1000円札が2枚はあれば、不安は大よそ解消できるのだろう。また、「年齢×1000円」を持っていれば、ほぼすべての人が不安から解消されることになる。



いくぶん所有額、不安になる額が小さいように見える。これは若年層の可処分所得の減少以外に、クレジットカードや電子マネーの存在が少なからぬ関係していると考えられる。あくまでも財布の中の金額である以上、各種電子マネーはカウントに含まれていない。現金は財布にあり、それとは別におサイフケータイなどで使える疑似通貨をそれなりに所有していると考えれば、道理は通る。

とはいえ、クレジットカードや電子マネーが使えない場面も多い。やはりお財布には一定額の現金があった方が、安心できるのには違いない。


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