スマホ持ちで固定電話を持っていない人は2割強、持ってる人も通話は大部分がスマホで

2015/12/02 05:23

MMD研究所は2015年11月5日、迷惑電話や詐欺電話に関する調査結果を発表した。それによるとスマートフォンを所有する人から成る調査対象母集団においては、固定電話を持たない人は2割強に達していることが分かった。また固定電話を持つ人でも、通話で固定電話の利用をする人は少数に留まり、スマートフォンのみ、ほとんどスマートフォンで通話をする人が多数を占める結果が出ている(【発表リリース:「迷惑電話・詐欺電話」の着信、昨年と比べて「増えた」がスマートフォンで33.4%、固定電話で21.9%】)。

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今調査は2015年10月23日から25日にかけてスマートフォンを所有する20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2211人。男女比はほぼ1対1、世代構成比は20代・30代・40代が約515人、50代が442人、60歳以上が224人。

スマートフォン所有の今調査対象母集団に対しプライベートで固定電話を所有しているか否かを尋ねたところ、全体では21.3%が非保有との結果が出た。設問では明記されていないが、普通に解釈すれば「自分が所属する世帯に固定電話があるか否か」を尋ねているものと判断して問題は無い。

↑ 固定電話を持っていない人(2015年10月)
↑ 固定電話を持っていない人(2015年10月)

今件はあくまでもスマートフォン所有者限定だが、すでに2割以上の人が固定電話が無いとしている。30代までは特に多く、1/3以上が固定電話を持っていない。もっとも、連絡手段が多様化、多分にインターネット経由のものとなり、音声通話の類ですらインターネットで行える現状では、むしろ固定電話を用いた通話による連絡の方がレア、さらには固定電話そのものを知らない、聞いたことはあるが実際に使ったことが無い人が居る可能性も否定できない。

核家族化の進行や、情報の取扱の単位が世帯から世帯構成員各員にシフトしつつある現状。世帯全体に属する固定電話の存在は、スマートフォンがあればあまり意味の無いものかもしれない。

40代以降はさすがに1割前後に減るが、それでもゼロでは無く、それなりの数が確認できる。

それではスマートフォンと固定電話、どちらで通話によるやりとりを行うだろうか。この通話には自らかける場合以外に、相手方からかかってくる場合も含む。また調査対象母集団に尋ねているので、当然「固定電話無し」の21.3%もそのまま計上されている。

↑ 固定電話とスマートフォンの利用割合(通話で、2015年10月)
↑ 固定電話とスマートフォンの利用割合(通話で、2015年10月)

当然固定電話が無い人は最初のグラフ通り21.3%。残りの8割近くは固定電話があることになるが、通話では固定電話は使っていない、つまり固定電話はただ存在するのみの人が17.4%(固定電話機では原則インターネットアクセスはできない)。固定電話で通話することが無いわけではないが、ほとんどスマートフォンで済ませてしまう人は4割強。スマートフォンと同じぐらい固定電話を使う人は13.3%。逆に通話では固定電話のみを使い、スマートフォンはインターネットアクセスのみの利用とする人は4.7%でしかない。

スマートフォンの広義の名称である携帯電話も携帯する電話の意味。スマートフォンの大本の意味であるスマート的な機能(多機能)を持つテレフォン(電話)も、結局多機能を実装する電話であり、元々軸にあるのは電話に他ならない次第で、通話ができるのは当然の話。そして上記で触れているが情報の伝達、交換が世帯単位から個人単位にシフトしている昨今では、固定電話は災害時の保険的な意味合い以外では、コストパフォーマンスの面で劣る存在と認識されても仕方がない。何しろ情報のやり取りはスマートフォンで、通話に加えてインターネットで縦横無尽にできてしまうのだから。

現在固定電話を有している人で、その撤去にはまだ躊躇する人が多いだろう。一方、固定電話を使わずに電話は最初からスマートフォンに触れている世代が増えている。その人たちが成長するに連れて、世間全般としての固定電話の必要性、利用度合いは漸減していくに違いない。


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