子供の家事でのお手伝い、一番人気は「食後の食器下げ」

2015/11/29 11:44

保護者の家事負担の軽減や情緒教育の一環、さらには大人になってからの苦労を減らすための鍛錬としての役割など、子供の家事手伝いは多様な意味がある。主に家事を行う女性から見て、普段子供はどのような手伝いをしているのか、そしていかなる手伝いをしてほしいと考えているのだろうか。今回は日本生活協同組合連合会が2015年10月6日に発表した調査結果【「小中学生のお手伝いに関する調査」】から、その実情を確認していくことにする。

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今調査の調査要項は先行記事【子供の手伝いどれぐらい? 小学生でも「毎日手伝い」は3割程度】を参考のこと。その記事で解説の通り、今調査対象母集団では子供が週一以上でお手伝いをしていると認識する母親は67.0%に達していた。

↑ 子供がお手伝いをする頻度(2015年7月)(再録)
↑ 子供がお手伝いをする頻度(2015年7月)(再録)

それでは具体的にどのようなお手伝いをしているのだろうか。複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。残念ながら子供の学年単位での統計データは公開されておらず、全体の値となる。

↑ 子供が日頃手伝っている事(複数回答、上位10位抜粋)
↑ 子供が日頃手伝っている事(複数回答、上位10位抜粋)

最上位は食後の食器下げで65.1%。食事を終えた後、台所まで空になった食器を運ぶものだが、食堂などで見かける運搬台が家庭にあるはずもなく、必然的に食卓と台所を何往復もすることになる。技術は特に要らないが、面倒なことに違いは無いため、子供のお手伝いにはうってつけの家事。なお今件は調査対象母集団の全体値であることを合わせ考えると、「週一以上でお手伝いをしている子供」のほぼ全員が、「食後の食器下げ」をしている計算になる。

次いで多いのは食事の準備。具体的用件の説明は無いが、例えば調味料を出して来たり、水の用意をしたり、テーブルを布巾でふく類だろう(料理の準備となると調理に該当するため、別の話となる。料理そのものは今件「お手伝い」ではカウントされていないようだ)。さらに弟・妹の世話、ゴミ出しと続くがいずれもさほど技術を必要とせず、手順を教えれば子供でも十分実行可能なお手伝いに違いない。

洗濯物干しや片付け、お風呂掃除などは、簡単に見えてそれなりの技術が必要となる。下手をすると保護者が同じことをやり直す必要がある。同時に技術を習得しておけば大人になってから十分以上に役立つため、保護者側としても早いうちに教え、覚えさせ、手伝わせたい内容だろう。

話のネタになることが多い、家の外でのお手伝いとしては買い物・お使いがトップで19.6%。次いで回覧板の配達、ペットの世話が続く。

他方、(今現在すでに行っているか否かは別として)今よりもっと手伝ってほしい事柄は何だろうか。

↑ 子供に今よりもっと手伝ってほしいこと(複数回答、上位10位抜粋)
↑ 子供に今よりもっと手伝ってほしいこと(複数回答、上位10位抜粋)

こちらも食後の食器下げが最上位で31.7%。すでに行っているが頻度が低い子供に対し「もっと頻繁にしてほしい」が含まれるのか否かで判断が変わってくるが、保護者の労苦を確実に軽減でき、子供でも容易に行え、しかも目に見える成果、達成感も得られる食後の食器下げは、保護者から見ても是非手伝ってほしい家事なのだろう。食事の準備もそれに準じるものと考えられる。

次に多いのはお風呂掃除で23.9%。それに続く食後の食器洗いと合わせ、洗い物の話。ただし上記で触れている通り、単なる食器の持ち運びと異なり、相応の技術が必要で、子供の「手伝い」が手伝いにならないどころか二度手間になる可能性がある。やってほしいお手伝いの上位にはあるが、保護者側もそれなりに教え込む必要が生じる。しかしそれ故に、子供自身にとっても必要な技術に違いない。続く洗濯物干し・片付けも同様の部類に入るだろう。

また見方を変えると、これらのお手伝い要件は保護者から需要の高い事案となる。まだ直接お手伝いができる立場にある人は、これら上位陣の家事を積極的に手掛けることで、より保護者の負担を軽減できることになるはずだ。


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