農産品が堅調で全体をけん引……2015年9月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.9%

2015/10/22 10:00

そろそろ冬の気配を覚える寒さを肌身に感じる日々となりつつある今日この頃。チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2015年10月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2015年9月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2015年9月は8月下旬から続く気温の低さや相次ぐ台風の影響を受けたものの、農産品を中心に食料品が好調。衣料品や住関品もまずまずの動きを示したことから、結果として売上総額の前年同月比は6か月連続のプラスとなるプラス2.9%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・9330店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で62店舗減、前年同月比で68店舗増増加している。売り場面積は前年同月比98.7%となり、1.3%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.6%と好調な値を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0380億9647万円(前年同月比102.9%、△2.9%)

・食料品部門……構成比:65.8%(前年同月比103.7%、△3.7%)

・衣料品部門……構成比:8.3%(前年同月比102.1%、△2.1%)

・住関品部門……構成比:19.7%(前年同月比101.5%、△1.5%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比97.2%、▲2.8%)

・その他…………構成比:6.0%(前年同月比100.3%、△0.3%)

※販売金額には消費税額は含まず

農作物が
相場高で好調。
天候不順だが
衣料・住関品も順調。
食料品では相場高を背景にセロリ以外は野菜がほぼ堅調。果物もいちじくやももなどを除いて順調な流れ。畜産品は加工肉以外は大よそ順調。水産品はさんまやスルメイカは不調だがそれ以外は順調。惣菜では中華や焼き物以外は大よそ順調など、食料品は概して好調な動きを示している。コンビニの月次報告でも触れているが、大型連休を受けてお弁当そのものやお弁当のおかずによく使われる食材、大人数で同時に食する料理の素材の需要が底上げされたようだ。

衣料品では子供服やカジュアルシャツなどは今一つだったものの、それ以外は大よそ堅調。住関品では「男児キャラクター玩具などは不調」と特記事項として記されているのが気になる動き(2か月連続)。また家電製品は「冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、掃除機、炊飯器、管球・電球などが好調」、その他商品でも「フィットネス関連、ペット用品、電動アシスト自転車、スポーツ用品、トラベル用品などの動きは良かった」とあり、高単価商品の動きが良かった状況が確認できる。

前年同月は低温続きでセールスも軟調さを示しており、食料品・衣料品・住関品はそれぞれマイナス0.8%・マイナス2.6%・マイナス1.0%だった。その反動も影響している部分はあるが、2年前同月比で試算するとそれぞれプラス2.9%・マイナス0.6%・プラス0.5%となり、食料品は反動に関係なく順調、衣料品や住関品はそこそこ横ばいの範ちゅうであったことが分かる。さらに今回月は昨年同様に低温、そして東・北日本で降水量も随分と多かった状態だったことを思い返せば、随分と健闘したことがうかがえる。あるいはそれだけ大型連休の効果があったのだろう。

一方、「その他」項目は前月から続き軟調さを示し、マイナス2.8%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、回復が難しい状態にあることがうかがえる。

次回計測月となる2015年10月分との比較となる2014年10月は、季節外れともいえる台風の影響によって軟調さが継続しており、前年同月比はマイナス1.9%。この値との比較となるため、多少の反動効果が予想される。食料品部門では野菜価格は長雨の影響で高値を付けていたところから安定化の方向を示しているが、鶏卵は高値を維持。これらが売上にどのような影響を与えることになるのか、注目したいところだ。


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