中学生は平均2600円近く…子供のこづかい額をグラフ化してみる(2014年)

2014/11/28 11:00

他世帯の事情がつかみにくい一方で、世間全般の状況、平均度合が非常に気になるお金周りの話の一つが「子供のおこづかい額」。各家計のお財布事情や教育方針、周辺環境によって実情は大きく影響を受け変化をするが、「世間ではこの年頃の子供にはどれ位の額のこづかいが与えられているのだろう」と、気になる保護者も多いはず。そこで金融広報中央委員会の「知るぽると」が毎年調査・結果の公開をしている、家計の金融行動に関する世論調査の公開データを介し、「子供のこづかい額」について現状や経年変化を確認していくことにする(【知るぽると:調査・アンケート公開ページ】)。

スポンサードリンク


調査対象母集団のうち子供がいる世帯に対して、その子供に渡しているこづかいの金額を尋ね、平均値を出した結果が次のグラフ。例えば小学校入学以前の子供に対して、何か欲しがった時に買い与えるなどして、普段はこづかいを渡していない世帯は平均換算には含まれていない。

↑ 子供の小遣い額(二人以上世帯)(回答世帯平均)(円/月)(2014年)
↑ 子供の小遣い額(二人以上世帯)(回答世帯平均)(円/月)(2014年)

小学校低中学年で1000円足らず、高学年になると1000円強、中学生で2600円程度が平均額となる。高校生では5000円強、大学生は(小遣いをもらっているとすれば)平均で2万3000円程度。相場観としては「大体こんなところか」「やや中高生が低いような」という値ではある。

このこづかい額の平均推移を高校生以下に限り(大学生はケタ違いに大きいのでグラフが見難くなる)、1971年以降について見たのが次のグラフ。1980年にかけて一定の上昇が見られた後は、高校生以外は(多少の起伏はあれど)ほぼ一定額を維持しているのが分かる。また小学生以前が直前の2年ほど「跳ねて」いたが、イレギュラーだったようで、直近の2014年ではむしろ取得開始の2007年以来ではもっとも低い値に留まってしまっている。金銭的に与えるこづかい以外に、直接物品を渡す切り口にシフトしたのだろうか。

↑ 子供の小遣い額(二人以上世帯)(回答世帯平均)(円/月)
↑ 子供の小遣い額(二人以上世帯)(回答世帯平均)(円/月)

消費者物価指数が1980年後半以降、ほとんど変動していないのは【過去60年余にわたる消費者物価の推移をグラフ化してみる(2014年)(最新)】で解説した通り。子供の小遣い額も中学生・高校生向けの金額については、それに大体即している形となる。

一方1980年代後半では中学生・高校生で明らかに大きな減退、小学生でも小規模な減少が見受けられる。いわゆる「バブル崩壊」が、子供のふところ事情にも少なからぬ影響を与えていたことが確認できる。

また、高校生については前世紀末から起伏を繰り返しながら、少しずつ減少する動きが見られる。この15年間で1000円ほど減った形だ。単に親の懐事情が厳しくなっているのか、高校生が使う携帯電話の電話料金を親に払ってもらう代わりに、フリーハンドで使えるこづかいが減らされているのか。後者と考えた方が道理は通る。



やや余談となるが、同資料には2007年以降の仕送り額について、送る側・受ける側双方の平均金額も寄せられている。

↑ 仕送りの支払い・受け取り(回答世帯平均)(万円/月)
↑ 仕送りの支払い・受け取り(回答世帯平均)(万円/月)

全般的に「仕送りする額」が「仕送りを受ける額」よりも大きくなっているのは、回答母体が「二人以上世帯」に限定されているため。「仕送りする側」が送る相手は単身世帯の学生の可能性もあり、それ相応の額が必要になる。一方、受ける側は二人以上世帯のため「就労世帯だが手取りが少ないので、補助を親世帯から受けている」事例が多分に考えられるため、額面も少なめとなる。

経年変化を見ると、2010年の下落(イレギュラーか、リーマンショックの影響だろう)をのぞけば、少しずつ増える傾向が見受けられる。2012年は双方とも大きく減ったが、2013年以降は再び持ち直し、増加基調を示している。仕送りを受ける側にしてみれば有りがたい話だが、送る側にはやりくりが大変な状況になりつつあるともいえよう。また、2014年に限れば前年と比較して、仕送りを受ける側の額面が大きく減ったのが気になるところだ。


■関連記事:
【小学生の一か月あたりの平均こづかい額454円、ただし「決まっていない」が4割強】
【小中学生への定額こづかいは平均で月額2160円】
【昼食削って衝動買いを抑えて弁当持参して…サラリーマンのこづかい防衛作戦(2014年)(最新)】
【マンガ、外食、異性との付き合い…大学生のこづかいの使い道、昔と今の変化を探る】
【若年層パート・アルバイトのこづかい事情をグラフ化してみる(2012年発表分)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー