携帯所有率92%、スマホ限定でも68%…米国携帯電話所有事情

2015/11/09 15:05

ここ数年の情報社会のみならず日常生活を大きく変えた存在として、末永く語られるであろう携帯電話。中でもインターネットへのアクセスを容易にしたスマートフォンは、さまざまな方面に大きな影響をもたらしている。今回はアメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2015年10月29日に発表した、同国内のデジタル機器に関する所有・普及状況の現状と推移を調査した結果報告書【Technology Device Ownership: 2015】の内容を元に、同国の携帯電話、そしてスマートフォンの所有状況を確認していくことにする。

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今調査の調査要件は先行記事【スマホは67%、パソコン73%、電子書籍リーダーは2割足らず…米国デジタル機器普及状況】を参照のこと。

その記事にある通り、携帯電話の所有率は漸増し、中でもスマートフォンはここ数年で急激な所有率の上昇過程にある。

↑ アメリカ合衆国のデジタル機器所有状況(18歳以上)(再録)
↑ アメリカ合衆国のデジタル機器所有状況(18歳以上)(再録)

そこでのその中身について、属性別に見たのが次以降のグラフ。まずは従来型・スマートフォン双方を合わせた携帯電話全般に関する所有率。

↑ 携帯電話所有率(2015年3月、アメリカ合衆国、18歳以上)
↑ 携帯電話所有率(2015年3月、アメリカ合衆国、18歳以上)

全体では92%、性別による差異はなく、年齢階層別では64歳までで9割を超えている。30歳未満では実に98%と、50人中49人までが所有している計算となる。65歳以上でもおよそ5人に4人。この位の値を示せば、実質的には「全体に普及をした」と認識しても良い。

世帯年収別ではやや低年収ほど低い値ではあるが、大きな違いでは無い。学歴別では低学歴、居住地域別では地方ほど低い値だが、これらもやはり差異は最小限に留まっている。

他方、スマートフォンに限定すると、属性別で大きな差が生じている。なお今件値は携帯電話所有者に対し「持っているのはスマートフォンか否か、判断がしかねるか」と尋ねた結果を元に算出しており、双方を所有している状況は原則想定していない。あるいは双方を持っていても大抵はスマートフォンがあれば、そちらを指し示すものと考えて良い(双方を持ち、かつ従来型携帯電話をメインに使い、手持ちの携帯電話はスマホでは無いと回答するパターンは想定しがたい)。

↑ スマートフォン所有率(2015年3月、アメリカ合衆国、18歳以上)
↑ スマートフォン所有率(2015年3月、アメリカ合衆国、18歳以上)

全体では68%、大よそ7割。男女別では男性がわずかに高く、世代別では圧倒的に若年層が高い値を示している。高齢層は必要性を覚えないのか、あるいは操作に難儀さを覚えているのか、その内情までは今調査からは分からないが、ギャップが生じていることは間違いない。

取得コスト以外にランニングコストも大きな負担となるようで、世帯収入別の差異も大きなものとなっている。格差は最大で35%ポイント。学歴別でも同様の結果が出ているが、これは多分に学歴動向が年収動向と連動するからだと考えられる。

とはいえ、高齢者でも3割(携帯電話保有者限定ではなく、その属性全体の値であることに注意)、低所得層でも過半数がスマートフォンを所有している。アメリカ合衆国におけるネット界隈の状況検証の際には、留意しておくとよいだろう。


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【成人全体で58%、若年層なら83%…アメリカのスマートフォン所有率の現状】

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