地元面、社会面、経済面、政治面…それより満足されている新聞の記事とは(2015年)

2015/01/16 08:00

特定の趣味趣向、あるいは業界向けの専門紙で無い限り、新聞には多種多様な分野の記事が掲載される。テレビやラジオの番組欄(ラテ欄)、地元面、社会面、経済面、政治面などなど、多様な切り口で社会を知ることができるのが、新聞の長所でもある。今回は財団法人新聞通信調査会が2015年1月12日までに発表したメディアに関する全国世論調査から、それらの新聞の記事に関して、それぞれの分野の記事がどれほどまでに満足されているのかを確認していくことにする(【発表リリース:2014年メディアに関する世論調査結果】)。

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今調査は2014年9月に住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法によって抽出された18歳以上の男女5000人に対して、専門調査員による訪問留置法によって行われたもので、有効回答数は3270人。

次に示すのは、新聞の各分野の記事をその方向性などで区分し、それぞれの記事内容の満足度に関して全般的に「満足している」「まあ満足している」「どちらとも言えない」「やや不満である」「不満である」「ほとんど読まない」のいずれかから選んでもらい(結果として「無回答」も回答には加わる)、そのうち「満足している」「まあ満足している」を満足派と見なし、その回答者の割合を示したもの。例えば総数でテレビ・ラジオ欄は58.9%とあるので、全体の6割近くは新聞のテレビ・ラジオ欄に満足していることになる。

↑ 新聞の「テレビ・ラジオ欄」「地元面」「社会面」に満足している(2014年度、属性別)
↑ 新聞の「テレビ・ラジオ欄」「地元面」「社会面」に満足している(2014年度、属性別)

↑ 新聞の「政治面」「経済面」「国際情勢面」に満足している(2014年度、属性別)
↑ 新聞の「政治面」「経済面」「国際情勢面」に満足している(2014年度、属性別)

一番満足度の高い記事は「テレビ・ラジオ欄」。大よそ6割の人が満足している。テレビやラジオを用いる時に欠かせない記事で、しかも毎日のように役立つ場面に遭遇することになる。最近ではインターネットで番組編成表を容易に取得できるようになったが、それでもなお新聞のラテ欄は有益であるとの認識が多い。属性別では女性の方が、そして高齢者の方が役立つとの回答が高くなっている。元々テレビ・新聞への執着が強い層であるがゆえの結果だろう。

続いて「地元面」「社会面」がほぼ同率で5割足らず。男性は「社会面」、女性は「地元面」の方が満足しているとの回答が多い。それぞれの性別で使う場面が多いからだと考えれば納得も行く。世代別もほぼ歳と共に満足度が上昇していくが、社会面では10代は20代よりも高い満足度が出ているのは興味深い。

「政治面」「経済面」「国際情勢面」はいくぶん低め。男女別では男性の方がこれらの記事は満足度が高く、特に男性は「経済面」が高めに出ている。世代別では20代の満足度の低さ、高齢になるほど満足度が上がる状況は変わりないが、50代以降の上昇度合いは小さい。高齢層は新聞の「テレビ・ラジオ欄」「地元面」「社会面」にとりわけお熱で、「政治面」「経済面」「国際情勢面」などは中堅層と大きな違いは無いように見受けられる。



今件各項目は新聞非購読層も含めた回答のため、当然読んでいない人は満足のしようがない。いくぶんは新聞そのものの購読率も、値の動向に作用しているものと考えられる。それと共に、各属性で新聞のどの分野の記事を好み、読み進めているかが大よそ把握できる。「テレビ・ラジオ欄」は別枠にしても、地元面、社会面が強いのは、大よそ従来のイメージ通りといえる。

ちなみに各記事で「ほとんど読まない」とする回答率は次の通り。

↑ 新聞の記事の満足度(「ほとんど読まない」の回答率、2014年度)
↑ 新聞の記事の満足度(「ほとんど読まない」の回答率、2014年度)

一番読まれていないのは社説。多分に書き手側の自己満足的な内容であり、中には面白い内容も見受けられるが、概して読む価値を見出しにくい。目を通しすらされないのも理解はできるというものだ。


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