「情報源として欠かせない」「情報が信頼できる」新聞やテレビ、インターネットに対する想いは?(2015年)

2015/01/14 15:00

メディアは主に情報を取得するために存在し、利用される。情報は商店における商品そのものとも表現できる。その情報を日々得る人にとってメディアは欠かせない存在であり、同時に情報の内容に関し、メディアは利用者からさまざまな要求がなされる。今回は財団法人新聞通信調査会が2015年1月12日までに発表したメディアに関する全国世論調査から、主要メディアとなる新聞、テレビ、インターネットに関し、人々が情報源としてどの程度の必要性を覚えているのか、そして提供される情報に信頼を寄せているのかを確認していくことにする(【発表リリース:2014年メディアに関する世論調査結果】)。

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情報源として欠かせない存在、新聞・NHKテレビ、そしてインターネット


今調査は2014年9月に住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法によって抽出された18歳以上の男女5000人に対して、専門調査員による訪問留置法によって行われたもので、有効回答数は3270人。

冒頭の解説の通り、メディアは情報を提供するために存在する。その商品たる情報が信頼されなければ顧客の視聴者・読者は付いてこない(初めから信頼性が低いと半ば宣言し、娯楽性の高さを売りとしているものは別)。そこで主要メディアに対し「情報源として欠かせない存在か否か」「情報が信頼できるか否か」を尋ね、肯定した人をカウントした結果が次以降のグラフ。

まずは「情報源として欠かせない存在である」とするメディアとしては、新聞がもっとも同意を得られており、52.0%。次いでNHKテレビが47.3%、インターネットが39.8%、最後に民放テレビが39.6%との結果となった。

↑ 各メディアの印象「情報源として欠かせない」(2014年度)
↑ 各メディアの印象「情報源として欠かせない」(2014年度)

新聞やテレビと比べインターネットはインフラとしての意味合いが強く、情報発信メディアとしてのくくりで同列視するのはいくぶん問題があるが、世間一般の人のイメージとしての回答では、大よそこの位なら妥当性がある値といえる。NHKテレビはともかく、民放テレビはインターネットと肩を並べるほどの「情報源としての価値」しか見出してもらえなくなったことになる。

男女別では、男性はインターネットが、女性は民放テレビの値がやや大きめに出ている。特に男性は民放テレビとインターネットとの間に8%ポイント強ほどの差が出ているのが印象的。

世代別に見ると、40代まではインターネットが一番で、次いで民放テレビ。ただし40代になるとインターネットに続き新聞が上位に入る。今件挙げたメディアでは、40代が「情報源としての価値」におけるターニングポイントとなるようだ。

50代を過ぎると新聞・NHKテレビ・民放テレビ・インターネットの序列が確立し、歳を重ねるに連れて前者2つと後者2つの差が大きく開いていく。シニア層が新聞やNHKテレビに夢中になるのは、情報源として欠かせない存在との認識が強いのが、理由の一つであることが分かる。

信頼できるメディアは新聞とNHKテレビ


情報源としての必要性では無く、発信される情報の確からしさ、信頼性の点では、新聞とNHKテレビに置かれた信頼性の高さが際立つ形となっている。

↑ 各メディアの印象「情報が信頼できる」(2014年度)
↑ 各メディアの印象「情報が信頼できる」(2014年度)

1つ目のグラフと、メディア毎の棒グラフの色を合わせてあるのだが、印象が大きく異なっている。青と赤が大きく伸び、緑と紫が非常に小さい。また赤の方が青よりも長い。これはそれぞれ「新聞とNHKテレビが情報の上では大いに信頼されている」「民放テレビとインターネットはあまり情報の信頼性は無いとの認識がなされている」「新聞とNHKテレビとではNHKテレビの方がより高い信頼を得ている」と見ることが出来る。

男女別では大きな差は見られない。一方世代別では若年層ほどインターネットへ信頼を置いているものの、それほど高いものでは無く、新聞とNHKテレビは概して歳を重ねるにつれて信頼する人の割合も増加していく。他方民放テレビは世代による差異はあまり見られず、一定値を保っているのも興味深い動向ではある。



属性別のメディア別印象はこの「情報源として欠かせない」「情報が信頼できる」の2項目しか公開されていないが、これだけを見ても、世代間のメディアギャップ、そしてシニア層における新聞とテレビ信奉、特にNHKテレビへの信服ぶりが手に取るように分かる。何しろ6割以上が「情報源として欠かせない」、約7割が「情報が信頼できる」と回答しているのだから。

今後デジタルに慣れ親しんだ世代が歳を重ねるにつれ、これらの傾向にどのような変化が生じて来るのか。大いに注目したいところではある。


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