月前半の猛暑で売上堅調……2015年8月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.0%

2015/09/24 15:00

台風と共に残暑の気配もどこかへ吹き飛んでしまい、秋の足音が次第に大きく耳に入る感のある今日この頃。チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2015年9月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2015年8月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2015年8月は下旬の気温低下による影響もあったものの、上旬の猛暑が幸いし、結果として売上総額の前年同月比は5か月連続のプラスとなるプラス2.0%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の59社・9392店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で9店舗減、前年同月比で150店舗増増加している。売り場面積は前年同月比99.3%となり、0.7%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.6%と好調な値を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1283億3836万円(前年同月比102.0%、△2.0%)

・食料品部門……構成比:65.8%(前年同月比102.7%、△2.7%)

・衣料品部門……構成比:8.2%(前年同月比103.9%、△3.9%)

・住関品部門……構成比:20.0%(前年同月比101.7%、△1.7%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・その他…………構成比:5.7%(前年同月比93.8%、▲6.2%)

※販売金額には消費税額は含まず

農作物が
相場高で好調に
推移し惣菜も順調。
食料品は堅調。
上旬の気温上昇で
衣料・住関の季節商品も
大いに売れる。
食料品では相場高を背景に農作品がきゅうりやホウレン草など一部緑もの以外は概ね堅調。畜産品は加工肉以外は好調な売れ行き。鶏卵も好調。水産物はマグロや冷凍魚をのぞけば概ね好調。惣菜では焼き物以外は大よそ良く売れた。その他食品ではヨーグルトやアイスクリーム、飲料など夏向け商品は良く売れたが、米などが今一つの動き。

衣料品では8月上旬の猛暑が幸いし、カジュアルパンツやシャツ、ポロシャツ、カジュアルシャツ、水着、浴衣、日傘などが良く売れた。今一つの動きだったのは男児子供服やベビーウェア、レイングッズ関連。住関品も夏向け商品は大よそ良く売れた。また、扇風機が不調でエアコンが好調といった興味深い動きも確認できる。電動アシスト自転車は好調。液晶テレビは好調だったが、レコーダーに関する特記は無い。また男児キャラクター玩具の不調ぶりも伝えられている。

今回月では前回月中旬以降から続く猛暑が上旬まで続いたことを受け、夏物系がジャンルを問わずよく動いた形となった。少々目を疑ったが、さえない動きが続いていた衣料品ですら、前年同月比でプラス3.9%もの値を示している。中旬以降は暑さも遠のいたものの、上旬の好調さが穴埋めし、さらに有り余る形だったといえる。

このような周辺環境に恵まれた月だったが、「その他」項目はマイナス3.9%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、回復が難しい状態にあることがうかがえる。

次回計測月となる2015年9月分との比較となる2014年9月は、前年同月比はマイナス1.0%。低温続きで晩夏のセールスがさえない状況との比較となる。今年の9月は現時点の限りでは、8月中旬以降の気温の低下、日照時間の短さから、ある意味昨年以上の夏物商品の苦戦が予想される。一方で野菜や鶏卵の高騰が生じており、これらが売り上げを底上げすることも考えられる。どのような結果が出るのか、非常に興味深いところではある。


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