約3割は肥満か過体重…アメリカの子供における肥満状態をグラフ化してみる(2015年、CDC版)

2015/10/19 12:14

先行記事【アメリカの肥満状態をグラフ化してみる】でアメリカ合衆国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米疾病予防管理センター)の公開値を元に、同国の成人における肥満状況を確認した。取得の際に用いたデータベースでは大人以外に、子供(14-17歳)に関する肥満状況の値も収録されている。調査頻度は大人の毎年と違い、2年毎ではあるが、大いに参考になる値に違いない。今回は大人の場合同様に、アメリカの子供における肥満状況を確認していくことにした。

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全体では約3割が肥満か過体重。肥満だけなら13.7%


肥満の定義、各用語の詳細などは先行記事「アメリカの肥満状態をグラフ化してみる」を参照のこと。子供(14-17歳)のデータだが、冒頭の通り2年毎の計測であるのに加え、計測年によって値が公開されていない州も複数見受けられる。毎回同じ州が未公開なのでは無く、年によって未公開州に違いがあるため、前回比では特に値を計上できる州が少なくなってしまうことを改めて記しておく。

それではまず、肥満判定を受けているものの割合。

↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者比率(BMI 30.0以上、州別)(2013年、CDC・BRFSS)
↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者比率(BMI 30.0以上、州別)(2013年、CDC・BRFSS)

全米平均では13.7%。最大値を示すKentucky州では18.0%と2割に届きそうな値を示している。大人における平均28.3%、3割超えの州が20州の状態から比べれば、かなり低い値に留まっているが、それでもなお、見方を変えれば高校生位の時点ですでに1割以上が肥満状態にあるのは、それなりに留意すべき状況に違いない。

これを大人の時同様に、過体重、標準体重+やせ気味も加味し、構成比率を確認したのが次のグラフ。

↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者などの比率区分(州別)(2013年、CDC・BRFSS)
↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者などの比率区分(州別)(2013年、CDC・BRFSS)

肥満状態の人が少ない州は過体重状態の人も大よそ少なく、標準体重+やせ気味の割合は大きい。この状況は大人と変わらない。中にはUtah州のように8割以上が標準体重などで占められており、肥満と過体重合わせても2割を切る州もあるが、全米平均では肥満と過体重で3割を超えている。3割しか、なのか、3割も、なのかは判断が難しいところだか、仮に一つのクラスが30人で構成されていた場合、そのうちの9人は肥満か過体重、肥満に限れば4人強という状況は、決して少ない数では無い。

子供の肥満も増加中


続いて経年による肥満率の増減。前述の通り子供への調査は2年おきであることから、2011年との比較となる。また2011年・2013年それぞれで未公開だった州はすべて除いている。

↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者比率(BMI 30.0以上、州別)(2011年から2013年への変移、公開値のある州のみ、CDC・BRFSS)
↑ アメリカの子供(14-17歳)における肥満判定者比率(BMI 30.0以上、州別)(2011年から2013年への変移、公開値のある州のみ、CDC・BRFSS)

値を計算可能な州は40州。そのうちプラスは23州、最大値は3.3%ポイント。逆に最小値はマイナス4.9%。全米平均ではプラス0.7%(年換算でプラス3.4%)。成人における前年比が0.6%であることから、大人と比べれば肥満率の増加は大人しいものの、確実に増加状況にあることが確認できる。

前述の通り肥満率に関するデータ公開ページでは、肥満率の単純値以外に、低収入世帯の幼児、野菜や果物の摂取、運動量、砂糖入りの飲料の摂取状況、テレビ視聴動向などが掲載されている。低収入以外は多分に子供の日常生活と関わり合いのある、そして肥満とも関連性の深そうな要素なだけに、肥満防止のため色々と注目されているのだろう。


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