ひとりぐらしの住まいスタイル、借家か持家か、一戸建てか共同住宅か(2015年)(最新)

2015/10/18 10:53

人々が住まう住宅には大きく大別すると一戸建てと共同住宅(長屋建て含む)、そしてその住宅の所有権を取得している持ち家と賃貸住宅を借りている借家、それぞれ2タイプに区分できる。お財布事情や望む場所における住宅供給事情以外による選択の結果以外に、お気軽さからあえて借家を好む人、防犯を考慮したりにぎやかさを好んで共同住宅を選ぶ人など、趣味趣向や居住に関する想いにより、住んでいる住宅の種類は人それぞれとなる。今回は総務省統計局が2015年2月26日に発表した、2013年10月1日時点における住宅・土地統計調査の確定集計結果から、個人のライフスタイルが前面に出ることとなる、単身世帯における居住スタイルを確認していくことにする(【発表ページ:平成25年住宅・土地統計調査】)。

スポンサードリンク


今調査の調査要項は先行掲載した記事【住宅の空き家率は13.5%で過去最高に】を参考のこと。

まず最初に示すのは、年齢階層別の一人暮らしにおける住宅の所有関係。持ち家か、借家(賃貸住宅居住)かを示したもの。合計しても100%にならないのは、回答に「不詳」があるため。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)

若年層のうちは財力の面で頼りが無く、しかも単身世帯であることから配偶者に持ち家をせがまれたり子供のことを考えて持ち家の取得を積極的に検討する必要もない。また親などから遺産相続で住宅を引き継ぐ機会も少ない。必然的に持ち家率は低く、借家率は高い。しかし歳を経るにつれて金銭的余裕が出てくる、将来のことを考えて自前の住宅を取得する想いは強まる、親の住宅を引き継ぐなどで持ち家率は上昇し、借家率は減少。60-64歳の層で逆転を果たす。

これを男女別に見たのが次のグラフ。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)(男性)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)(男性)

↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)(女性)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年)(女性)

これまで複数の記事で解説しているが、単身の場合女性は男性と比べて収入が低いために貯蓄も少なめで、住宅取得の機会は少ない。しかし40代までには一心発起するパターンが多いのか40代以降は急速に持ち家を取得するようになり、男女の持ち家率は逆転する。

↑ 年齢階層別住宅持ち家率(単身世帯、2013年)(男女別)
↑ 年齢階層別住宅持ち家率(単身世帯、2013年)(男女別)

ある意味、老後への備えを真剣に考えるようになるとの観点では、女性は男性よりも真剣なようだ。単身女性が単身男性よりも持ち家率が高い状態は、40代前半以降ずっと継続することになる。

共同住宅か一戸建てかで細分すると


これを持ち家・借家それぞれについて、共同住宅か一戸建てかの細分化をしたものが次のグラフ。持ち家は一戸建てがメイン、借家は共同住宅がメインであることが分かる。前者は個別の建売一戸建て住宅、後者はマンションやアパートをイメージすれば容易に理解できよう。もちろん分譲マンションや戸建ての賃貸住宅も無いわけではないが、少数派に留まっている。特に戸建の賃貸住宅はごく少数でしかない。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)

大きな割合を占める「借家の共同住宅」と「持ち家の一戸建て」は、若年層では前者が圧倒的だが、経年と共に立ち位置が入れ替わり、65-69歳の階層で逆転現象を見せる。定年退職後、子供達は皆家を出て、離別や死別などで配偶者も無く、一人身の高齢(65歳以上)単身世帯のうち53.5%もの人が持ち家の一戸建て住宅に住んでいる計算になる。住宅の規模にもよるが、防犯をはじめとした「万が一」の際の対応が不安でならない。

男女別に仕切り分けなおすと次の通り。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)(男性)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)(男性)

↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)(女性)
↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別・単身世帯の割合(2013年)(女性)

女性は男性と比べて持ち家率が40代で大きく伸びることは上記で解説したが、その多くは分譲マンションなどの共同住宅であることがわかる。中堅の単身女性が生涯の自分用住宅として戸建では無く分譲のマンションを取得する事例が良く伝えられているが、その実態が数字となって表れている。その分男性は賃貸の共同住宅暮らしが多い。

住宅取得の観点で見ても、単身女性にとって40代は大きなターニングポイントのようである。

ちなみに65歳以上に限定すると次の通りとなる。

↑ 住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年、男女別、65歳以上限定)
↑ 住宅の所有関係別・単身世帯の割合(2013年、男女別、65歳以上限定)

やはり女性の方が持ち家率は高い。また男性は1/3強が、女性も1/4強は借家の共同住宅住まいであることが分かる。共同住宅の種類は多種多様だが、今後高齢単身世帯における諸問題(例えば都市整備の際の立ち退き、熱中症などの健康管理、孤独死)で、大きな問題となるに違いない。


■関連記事:
【世代別の持ち家と借家の割合をグラフ化してみる(2015年)(最新)】
【一日の平均歩数は男性7100歩・女性6200歩(2014年)(最新)】
【二人以上世帯の貯蓄・負債・純貯蓄高をグラフ化してみる】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー