一人身生活で電子マネーはどこまで使われている? 単身世帯における世代別電子マネーの利用状態をグラフ化してみる

2010/10/21 06:00

先に【一人身生活で電子マネーの活用度は? 一人暮らしの電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる】で、【「2009年全国消費実態調査」】の公開値を元に、電子マネーの利用度が高い項目について精査を行った。その際、概要レポートではなく【e-Stat】の詳細データなら、「年齢階層別の消費支出における電子マネーの具体的平均利用額」が掲載されていることが分かった。もちろん消費支出総額も併記されているので、「生活のための使うお金のうち、どのくらいの割合を電子マネーで支払っているのか」が計算できる。今回はこの点にスポットライトを当てて、「一人暮らしにおける、電子マネーの利用され具合」を見ることにした。

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調査対象母集団の内訳や調査方法そのものは【食費の割合が減り、家賃負担が増加……一人暮らしをする若者のお金の使い道の変化をグラフ化してみる】にて記した通りなので、詳しくはそちらで確認してほしい。

今データは【「2009年全国消費実態調査」】から【e-Stat】の詳細データへ移行。「品目編 報告書掲載表」から「5.男女,年齢階級,購入形態,品目別1世帯当たり1か月間の支出」「単身世帯・勤労者世帯その1」を選択し、必要な数字を抽出する。

まずは支払い額そのものを「現金」「クレジットカード、月賦、掛け買い」「電子マネー」の3項目に区分し、月あたりの使用額を積み上げグラフで生成する。電子マネーは利用額が少ないので、グラフ面積はごくわずかでしかない。

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性)(円)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性)(円)

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性)(円)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性)(円)

金額的にはややばらつきがあるものの、電子マネー利用額はごく少額。そして女性、とりわけ中堅層の「クレジットカード、月賦、掛け買い」の額が男性と比べて多いのが分かる。これは先の記事では触れなかったが、男性より女性の方が月賦払いで高額商品(パソコンをはじめとした家電商品や衣料品)を購入する傾向が強いことの表れでもある。

さて肝心の「消費支出全体に占める、電子マネーの利用額比率」は次の通りとなる。

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性・総額比)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性・総額比)

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性・総額比)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性・総額比)

やはり中堅層女性の「クレジットカード、月賦、掛け買い」比率が突出している……というのはさておき。電子マネーの利用性向はせいぜい1%内外でしかないことが分かる。元々「おサイフケータイ」の使い方を思い返してみれば分かるように、「少額決済の手間を省く」のが電子マネーの一義的な存在理由。従って利用頻度が高くても、絶対額が小さなものになってしまうのは当然といえる。とはいえその「少数比率」の中でも、50代はそれより下の層と比べて格段に少なく、ほとんど風が吹けば消し飛んでしまいそうな割合でしかないことも分かる。もっとも高齢者は月賦、掛け買いも好まないのか、現金払いの割合が高くなるのも確認できる。

↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)
↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(再録)

男女とも電子マネーの利用が、公共交通機関の支払いをメインにしている以上、消費支出の額面上の比率では、劇的に数字が上がることは今後も無いものと見てよい。とはいえ、利用場面は今後とも増えることに間違いは無く、少しずつ、そして確実に増加することも容易に想像できよう。

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