若者の貯蓄は男性200万・女性150万円…? 一人暮らしの平均年収や貯蓄高をグラフ化してみる

2010/10/19 12:00

総務省統計局は2010年9月30日、【「2009年全国消費実態調査」】のうち、【「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」】を発表した。一人暮らしをしている人の日常生活を、お金の視点から眺めることが可能な、有意義な資料・データが多数盛り込まれている。このデータ群の中から今回は、【50歳代以上で貯蓄総額の8割強…世帯主の年齢別貯蓄総額分布をグラフ化してみる】などでは二人以上の世帯で考察を加えた、「一人暮らしの平均年収や貯蓄高」についてグラフ化をしてみることにする。

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「全国消費実態調査」とは国民生活の実態について家計の収支及び貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査し、全国及び地域別の世帯の消費・所得・資産に係る水準、構造、分布などを明らかにすることを目的とした調査。5年ごとに行われているもので、今回発表された2009年分は11回目にあたる。

今回抽出・グラフ化するデータは、「表IV―1 男女,年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(単身世帯)」。お金周りについては色々と気になるところも多いはずだ。年齢階層別に現在の平均貯蓄高、平均年収、そしてそれら二つから算出できる平均貯蓄年収比(年収何年分の貯蓄が出来ているか)、さらに30歳未満と65歳以上については貯蓄高の平均値以外に中央値(額が高い順に並べて、人数でちょうど半分のところにいる人の額)をグラフ化したのが次の図。

↑ 年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(単身世帯、男性)(万円)
↑ 年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(単身世帯、男性)(万円)

↑ 年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(単身世帯、女性)(万円)
↑ 年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(単身世帯、女性)(万円)

年収は概して男性の方が高い。ところが貯蓄額を見ると、30代以外は女性の方が大きくなる傾向がある。一人身を貫く女性、あるいは死別・離別をして一人きりになった中堅-高齢女性においては、お金に対する備えがしっかりしているということだろう(あるいは配偶者の遺産が絡んでいる可能性はある)。結果として「貯蓄年収比」の値も女性の方が大きく伸びる形となっている。

今調査結果では単身世帯の事由(単に未婚なのか離別・死別したのかなど)については不明なので、特に高齢層における(配偶者が居た場合の)遺産や慰謝料などがどこまで反映されているかが分からない。一方で【自分の歳で結婚している人は何%? 未婚・既婚率などをグラフ化してみる】などのデータを見ても明らかなように、高齢者の女性単身世帯では配偶者と死別した世帯が圧倒的に多い。40代以上で女性の貯蓄額が男性を上回るのは、単に女性の方が備えへの考えをしっかりしているだけではなく、遺産なども少なからず関わっていると見た方が自然な気がする。

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