経済や生活水準の向上を実感する中国の人達

2015/10/09 11:11

共産主義国家、一党独裁体制、世界最大の人口、急速な経済発展と公害問題、社会文化のひずみ、大量消費国家など、多種多様なイメージを持つ中国(中華人民共和国)。その社会体制の影響もあり、人々の生活の暮らしぶりに関する心境はあまり伝わってこない。今回はアメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2015年9月24日に発表した、中国における民衆の懸念事項に係わる調査報告書【Corruption, Pollution, Inequality Are Top Concerns in China】を通じ、同国の民衆における現在の生活に対する心境を確認していくことにする。

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調査様式などは先行記事の【大気汚染、貧富格差、物価高、そして…中国人民の懸念事項を探る】を参考のこと。今件は都市圏での回答を集計した結果であることに、より深い留意が必要となる。

まず最初は回答者自身の経済状態について。基準や比較などをせずに、純粋に良いか悪いかを答えてもらったもの。元値が掲載されている回答原本から直近分以外に、前回分、そしてもっとも古い分を抽出し、グラフにしている。

↑ 自分自身の経済状態はどの程度のものか(中国)
↑ 自分自身の経済状態はどの程度のものか(中国)

直近の2015年春では72%の人が自身の経済状態を良いものとして認識している。悪いと感じている人は20%。認識には大きく自分自身の自己満足の度合いと、他人との比較による相対的なものとがあるが、ある程度自身の状況が良い場合には、周囲はさほど気にならなくなることも多々あるため、「7割が経済状態は良いと考えている」状態は、多分に景況感がポジティブであることがうかがえる。

2007年春や2012年春の時点と比べると、明らかに回答者の認識における経済状態は良好化している。特に8年前の2007年春との違いを見れば、その改善ぶりは明確なものとなる。

世代的な状況改善でも、明らかに良好化している様子が分かる。

↑ 自分の親の同年齢時期と比べ、現在の生活水準は良くなったか(中国)
↑ 自分の親の同年齢時期と比べ、現在の生活水準は良くなったか(中国)

これは一世代前と比べて生活水準が良くなっているか否かを確認したもの。ほとんどの人が良好化したと認識しており、さらに直近の方が3年前よりも一層の改善ぶりを感じている。直近では実に96%もの人が、一世代前よりも生活水準は良い答えている。

最後は自分自身の裕福度合いの変化。

↑ 自分や自分の家族が5年前と比べて裕福になったと思うか(中国)
↑ 自分や自分の家族が5年前と比べて裕福になったと思うか(中国)

直近では77%が裕福感、生活の向上を認識し、同じ程度との考えは17%。悪化したと思っている人は4%でしかない。3年前と比べても裕福感を覚える人の割合は7%ポイント増加している。



冒頭で触れた通り、今調査は都市部での回答であることに留意しなければならない。しかし一方で多くの人が景況感の良さを認識しているであろうことも事実に違いない。


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