SMSで毎日やり取りは55%…意外かなるほどか、米国の子供達のコミュニケーション事情

2015/09/28 11:17

大人にとって理解しているようで案外把握しきれていないのが、子供達同士のコミュニケーション事情。多分に自分の子供時代を想起して、そのスタイルを今の子供にも当てはめてしまいそうだが、インターネットや携帯電話など、多種多様なスタイルが浸透している現在では、大人の想像をはるかに超える状況が起きていることも容易に想像できる。今回はアメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2015年8月6日に発表した報告書【Teens, Technology and Friendships】を元に、同国の子供達におけるコミュニケーション事情を確認していくことにする。

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今調査の調査要項は先行記事の【アメリカの「ネットで友達できるかな」事情】を参照のこと。

次に示すのは調査対象母集団の子供における、友達との交流の際にどのようなツール・手段を用い、どの程度やり取りしているかを示したもの。例えば「直で対面」の「毎日」は25%とあるので、子供の1/4は毎日自分の友達と対面状態で会話などを交わしていることになる。

↑ 友達とどの程度の頻度で接しているか(手段別)(2015年2月、米国、13-17歳)
↑ 友達とどの程度の頻度で接しているか(手段別)(2015年2月、米国、13-17歳)

学校通いをしている人がほとんどでもあることから、当然直で対面する形での接点がもっとも多く96%。ただし頻度は思ったよりも高くなく、週数回程度の人まで含めても6割強。週一程度かそれ以下しかやり取りをしない人も3割強ほど居る。

次いで多いのはSMS(ショートメッセージサービス)。興味深いのはやり取りの手段としては直接の対面よりも利用度合いは低いものの、利用頻度でははるかに上であること。毎日使っている人は55%、週数回は2割。利用ハードルの低さや、相手を拘束せずに済むこと、時間の制約が無いことなどが重宝されているのだろう。同じ電話を用いる「電話での通話」よりも高く、頻度も高い点でも、お手軽さが好まれている様子が分かる。

次いで多いのはインスタントメッセンジャー、そしてソーシャルメディア。ほぼ同率だが、わずかにソーシャルメディアの方が値は低い。電子メールは利用率そのものは6割を超えているが利用頻度は非常に低く6%でしかない。

アメリカの子供達におけるネット上の意志疎通スタイルは、男女で大きく異なる傾向があることはすでに先行記事で解説した通り。今件の意志疎通に係わるツール・手段の利用の有無や頻度にも、それが表れている。次に示すのはいくつかの手法に絞って、男女別に利用状況を確認したもの。

↑ 友達とどの程度の頻度で接しているか(手段別)(2015年2月、米国、13-17歳)(男女別、一部)
↑ 友達とどの程度の頻度で接しているか(手段別)(2015年2月、米国、13-17歳)(男女別、一部)

SMSや電話での通話、ソーシャルメディア。いわゆる口コミ、あるいはおしゃべりと表現できるスタイルの手段は、概して女子の方が利用率、利用頻度共に高い値が出ている。特にSMSは女子の62%が毎日利用していると回答。

他方、オンラインゲーム上でのやりとりは、圧倒的に男子が上。男子は3/4なのに対し、女子は3割程度でしかない。毎日やりとりをする人も、男子は2割超えである一方、女子はわずかに3%。元々女子は男子と比べてオンラインゲームへの興味関心が薄く、当然利用する比率も低くなる。顔見知りでプレイしている人が少なければ、意思疎通目的でプレイする動機づけも無くなり、さらにアプローチをする機運は下がる(友人に勧められてオンラインゲームを始めた経験を持つ人は多いはずだ)。

日本ではこの類の調査結果はあまり見聞きしたことが無い。男子がオンラインゲーム、女子がソーシャルメディアなどに一層注力している状況が同様であることは容易に理解できる。アメリカにおけるSMSは、日本ではLINEなどのチャットアプリが、その立場にあるのだろう。


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