相場高で農作品が堅調、気温上昇で夏物商品も好セールス……2015年7月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス1.9%

2015/08/21 16:00

夏の暑さもピークを超えて少しずつ秋の気配を覚えるようになり、天気図に次々と発生する台風の様相に一喜一憂する今日この頃。チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2015年8月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2015年7月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2015年7月は中旬以降の気温上昇に伴い季節商品のセールスが順調な動きを示し、また農作品は相場高から好売上を計上することにより、結果として売上総額の前年同月比は4か月連続のプラスとなるプラス1.9%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の59社・9401店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で31店舗増、前年同月比で149店舗増増加している。売り場面積は前年同月比100.9%となり、0.9%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス1.6%と好調な値を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1150億9283万円(前年同月比101.9%、△1.9%)

・食料品部門……構成比:64.0%(前年同月比102.8%、△2.8%)

・衣料品部門……構成比:9.1%(前年同月比100.4%、△0.4%)

・住関品部門……構成比:20.8%(前年同月比102.0%、△2.0%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比100.4%、△0.4%)

・その他…………構成比:5.8%(前年同月比95.4%、▲4.6%)

※販売金額には消費税額は含まず

農作物や惣菜が
相場高で好調に
推移して
食料品は堅調。
気温上昇で
季節商品も
大いに売れる。
食料品では相場高を背景に農作品がきゅうりやレタス、ホウレン草など一部緑もの以外は概ね堅調。畜産品は加工肉以外は好調な売れ行き。水産物はマグロやたこ、ぶり、冷凍魚をのぞけば概ね好調。惣菜では焼き物や寿司が不調だったがそれ以外は大よそ良く売れた。その他食品ではヨーグルトやアイスクリーム、飲料など夏向け商品は良く売れたが、野菜系飲料や冷凍食品、機能性飲料は今一つの動き。

衣料品では気候が堅調だったことから帽子や日傘、カジュアルパンツなどが良く売れた。ただしフォーマル系ウェアは不調。住関品も夏向け商品は大よそ良く売れたが、制汗剤や日焼け止めなどのボディケア製品、防虫剤などは今一つの動き。また、扇風機が不調でエアコンが好調といった興味深い動きも示している。電動アシスト自転車は好調。テレビやレコーダーに関する特記記事は無く、大きなセールス金額の上での変動は無かったようだ。

今回月では中旬以降平年を上回る形で暑い日が続いたことを受け、前回月からはうってかわって季節商品が大きく伸び、売上そのものをけん引する形となった。ここしばらくは冴えない動きが続いている衣料品ですら、前年同月比ではプラス0.4%もの伸びを示し、気象動向に大きく助けられた形となっている。

このような周辺環境に恵まれた月ですら、「その他」項目はマイナス4.6%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、回復が難しい状態にあることがうかがえる。

次回計測月となる2015年8月分との比較となる2014年8月は、前年同月比はマイナス0.1%。反動の類はほとんどない。そのままの値での景況動向が推し量れることになる。現時点では天候リスクなどは考えにくく、販売状況がストレートに反映された結果が出ることだろう。


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