「これから優先的にお金を使いたい」シニアが想う対象は?

2013/09/28 20:00

ソニー生命保険は2013年9月25日付で「シニアの生活意識調査」と題した、高齢世代の生活意識に関して実施した調査結果を発表した。その内容によると50代から70代で構成される調査対象母集団では、これからの生活で優先的にお金を使いたい対象としてもっとも多くの人が挙げたのは「旅行などの趣味」だった。6割以上の人が同意を示している。次いで「パートナーとの絆作り」「健康増進・アンチエイジング」が続いている(【発表リリース:シニアの生活意識調査】)。

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今調査は2013年9月4日から8日に渡って携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン双方)を介したインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000人。構成比は男女比が1対1、世代構成比が50代・60-70代それぞれで1対1。調査協力はネットエイジア。

高齢化社会を迎えた日本において、退職金やこれまでの蓄積を経て多分に金融資産を有する高齢者が、金銭面で注目されるのは当然の話。【世帯主の年齢別貯蓄総額分布をグラフ化してみる】によれば二人以上世帯における全体の貯蓄総額の約2/3を、60代以上の世帯主で構成される世帯が有するとの結果が出ている。

無論その貯蓄は老後の生活のための切り崩しに使われるわけだが、それではそのお金の消費において、どのような物事に優先的に使っていきたいと考えているのか。複数回答で答えてもらった結果が次のグラフだが、最上位には「旅行などの趣味」がついている。


↑ これからの生活で優先的にお金を使いたいと思うもの(複数回答)

就業時代には仕事で忙しくろくなレジャーも楽しめず、行きたい場所にもいけなかったことから、時間やお財布の中身に余裕がもてるようになった定年退職後に、旅行を楽しみたいという人は多い。【団塊世代男性の趣味、トップは「旅行」、そして「読書」。「料理」は…?】でも(男性限定だが)趣味のトップには「旅行」がついている。また、パートナーが居る場合には共に旅をすることで、第二位の「パートナーとの絆作り」も果たせることになる。

第三位には「健康増進・アンチエイジング」がついている。今調査別項目での設問「現在の生活において大切にしているもの」のトップに「健康」がついているだけに、健康への配慮にお金を投資したいという想いは当然のもの。


↑ 現在の生活において大切にしているもの(複数回答)(再録)

「絆作り」(厳密には絆の新規構築以外に現状の絆を深める場合も含む)の観点で見ると、「パートナー」がもっとも高く、「子供や孫」が続き、そして「友人」「親」の順となっている。「親」は年齢上の事情から「絆を作りたくても作れない」場合もあることを考えると、「身近な人との絆を作るために、より多くのお金を使いたい」との意図が見えてくる。

一方、シニア向けリフォームで注目されている「住まい・住環境」、高齢者における第二の人生を支える事業として話題の「地域社会とのつながり」「寄付・ボランティア活動」は回答率は低め。意向はあるにしても、お金の消費という観点では優先順位は低めなようだ。

「旅行」「絆」「健康」。この3点で、シニア層はお金を優先的に使いたいと考えている。見方を変えれば、これらの項目に該当する分野は、今後シニア層の資金が流入する可能性が高い。該当分野市場も需要に合わせる形で、小さからぬ様変わりをしていくに違いない。


■関連記事:
【年金生活をしているお年寄り世帯のお金のやりくりをグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編)2012年分反映)】

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