ほぼまんべんなく広まるFacebook、高学歴・高年収に利用層が多いTwitter…2つのソーシャルメディアのアメリカでの利用状況を探る

2015/09/11 14:51

インターネットの浸透とスマートフォンの普及に伴い、大きな恩恵を受けたサービス業態の一つがソーシャルメディア。中でもFacebookとTwitterはアメリカ合衆国発のサービスとして大いにその名を馳せ、上場を果たし、日本にも浸透を続けている。今回はその2つのソーシャルメディアに関して、同国の民間調査会社Pew Research Centerが2015年8月19日に発表した、同国のソーシャルメディアなどの利用状況を調査した報告書【Mobile Messaging and Social Media 2015】をもとに、その属性別利用状況を確認していく。

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今調査の調査要項などは先行記事【redditやDiggなどアメリカの討議系ネットサービスの利用状況を探る】を参考のこと。

今調査に係わる先行記事【頭打ちなFacebookやTwitter、伸びるPinterestやInstagram…米ソーシャルメディア系サービスの利用状況を探る】でも言及したが、FacebookとTwitterはこの数年、対インターネット利用者に占める普及率が頭打ち状態にある。インターネット利用者・利用率そのものは漸増しているので、純粋な調査対象母集団全体に対する利用率も少しずつ増加しているはずだが、頭打ち感は否めない。成長を続けるPinterestやInstagramとは対照的である。

↑ ソーシャルメディア系サービス利用者推移(米、インターネット利用者限定)(再録)
↑ ソーシャルメディア系サービス利用者推移(米、インターネット利用者限定)(再録)

その頭打ち感のある両サービスの現状を確認していくことにする。まずはFacebook。

↑ Facebookを利用しているか(米、2015年春、インターネット利用者限定)
↑ Facebookを利用しているか(米、2015年春、インターネット利用者限定)

全体では72%。今調査の調査対象母集団(18歳以上)におけるインターネット利用率は84.5%なので、アメリカ合衆国の18歳以上全体の6割強はFacebookを利用していることになる。

男女別では意外(!?)にも女性の方が利用率が高く、10%ポイント強の差をつけている。世代別では若年層ほど上で、30歳未満では8割を超えている。しかし65歳以上でも5割近くが回答しているあたり、Facebookの厚みを実感させる。

その厚みだが、他の属性別ではさらにその実感が沸いてくる。学歴別・世帯年収別・居住地域別に見ても、ほとんど違いが無い。かろうじて居住地域別で都市部の方が高めな傾向にあるが、これとて差は10%ポイントを割り込んでいる。老若男女を問わず、とりあえずFacebook状態であることが容易に理解できる結果に違いない。

TwitterはFacebookとはかなりの違いを見せる。

↑ Twitterを利用しているか(米、2015年春、インターネット利用者限定)
↑ Twitterを利用しているか(米、2015年春、インターネット利用者限定)

全体の利用率がFacebookと比べて低いのはともあれ、男女別では男性の方が利用率は高い。そして世代別では若年層の方が利用率は上だが、Facebookと比べると世代間の格差が大きい。65歳以上は6%しかなく、30歳未満の利用率の1/5を下回っている(Facebookでは6割近く)。いかにTwitterが若年層に偏った利用層を有しているかが分かる。

また学歴別では高学歴、世帯年収別では高年収、居住地域別では都市部ほど、利用率が高い傾向がほぼ明確に出ており、この点もFacebookとは異なる動きとして注目に値する。Facebook同様の「まんべんなく広まる」に至るまでののびしろがあると見るべきなのか、Twitterの特性上この区分が最適化された状態なのか、判断は難しい。ただ、FacebookはともかくTwitterの属性別利用率の傾向は、昔からこのような状態であったことから、どちらかといえば後者に該当し、低率の属性がさらに成長する見通しはあまりなさそうだ。



先行記事でも触れているが、マルチメディア系機能に特化したPinterestやInstagramは利用率そのものはさほど高くないが、順調に成長を続けている。FacebookやTwitterなどもマルチメディア対応を強化しているが、プラスαの機能として評価されているものの、ブースター的な威力を期待するまでのものでは無いようだ。

他の様々なデジタル機器がスマートフォンに集約利用されたように、FacebookならFacebookですべてが行えればシンプルなように見えるが、やはりPinterestやInstagramで特化されているような機能は、それぞれ単独で利用したい人が多いのだろう。

またTwitterは現状の値ですでに伸び悩みの動きを示しており、運営側が不安を覚えるのも理解はできる。先行記事でも解説したが、【「日本人のTwitter好きは異常」とCEOに言わせた日本のツイッター好き】にあるように、日本に注力しリソースをより多く割くような動きを示しているのも、一因にはアメリカでの伸び悩みがあるのかもしれない。


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