ますます増える小中学生のテレビゲーム時間、そして学力テストとの関係は…!?

2014/08/27 08:00

文部科学省は2014年8月25日、毎年実施している全国学力・学習状況調査の最新版となる2014年度版の内容を公開した。それによると、小中学生共に過半数は平日でも1日1時間以上パソコンやゲーム機、スマートフォンなどによるテレビゲームをしていることが分かった。平均時間は小学生で1.53時間、中学生では1.63時間に及ぶ。また、テレビゲームをする時間の短さと、学力テストの平均正答率との間には、相関関係があることが明らかにされている(【発表リリース:平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について】)。

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「ゲームは1日1時間」と言われているけれど


今調査は2014年6月22日、国公立及び私立の小中学校に対し悉皆調査方式(標本調査ではなく全体を調べる)で行われたもので、実施学校数は小学校が2万0352校、中学校が1万0649校。教科調査(学力テスト)は国語A・Bと算数(数学)A・Bが実施されている。なお2011年度は震災のため調査が中止されている。

今調査の生活様式部分の結果によると、平日にテレビゲーム(パソコンや据え置き・携帯ゲーム機、従来型携帯、スマートフォンによるもの)を1時間以上遊ぶ人の割合は、小学生で54.4%、中学生で55.9%。この比率は年々増加しており、記録が確認できる2008年度以降では小学生は2013年度、中学生は2014年度で初めて過半数に達することとなった。

↑ 平日にテレビゲーム(PC、携帯型ゲーム機、従来型携帯、スマホ含む)を1時間以上する人の割合
↑ 平日にテレビゲーム(PC、携帯型ゲーム機、従来型携帯、スマホ含む)を1時間以上する人の割合

↑ 平日にテレビゲーム(PC、携帯型ゲーム機、従来型携帯、スマホ含む)をする時間(平均、時間)
↑ 平日にテレビゲーム(PC、携帯型ゲーム機、従来型携帯、スマホ含む)をする時間(平均、時間)

1日1時間以上遊ぶ人の割合、平均プレー時間共に漸増する傾向にあるが、特にこの2、3年で急激に増加傾向にあることが分かる。中でも2014年度は小学生と中学生の順位が逆転している点でも注目に値する。今調査の調査項目には存在しないので断定はできないが、他の調査の結果などから勘案するに、スマートフォンの普及に伴い利用者・利用時間が大きく底上げされたものと考えられる。

因果関係ではないが…ゲーム時間が長いと正答率は低くなる


環境の変化と共にゲームで遊ぶ時間が長くなる、遊ぶ人が増えるのは世の中の流れであり、押しとどめることは難しい。しかしそれと共に保護者の立場にある人は、「遊び過ぎて勉強しないのでは」と気にする人も多いはず。その不安をさらに強いものとしてしまいかねない結果が、今調査では確認されている。

次に示すのは、平日にテレビゲームをする時間区分別に、学力テストの平均正答率を示したもの。グラフタイトルにもある通り、あくまでも相関関係を示したものだが、非常にきれいな形で「長く遊んでいる子供ほど、正答率が低くなる」結果が出ている。

↑ 平日にテレビゲームをする時間と、教科の平均正答率との相関関係(小学生)
↑ 平日にテレビゲームをする時間と、教科の平均正答率との相関関係(小学生)

↑ 平日にテレビゲームをする時間と、教科の平均正答率との相関関係(中学生)
↑ 平日にテレビゲームをする時間と、教科の平均正答率との相関関係(中学生)

朝食関連の話で良く話題となる「朝食をしっかりと食べるとテストの成績が良くなる」ではなく「朝食をしっかりと食べるような、規則正しい生活をしている子供は、必然的に勉強にも規則的に取り組むようになるので、テストでは良い成績を取る傾向が出る」のように、今件もまた、あくまでも相関関係を表したにすぎず、因果関係を証明したわけでは無い。つまり「ゲームのし過ぎはテストの成績を悪くする」とは言い切れない。

しかしながら平日で1日4時間以上もゲームで遊んでいれば、その他の行動をする時間は圧迫されるのは必然的。それが睡眠の時間か、勉強の時間かまでは個々の事情によるが、いずれにせよ勉学にとってマイナスとなることは容易に想像が出来る。「1時間未満」と「しない」との間の差がほとんど無いことから、平日でも息抜き程度のゲームはほとんど影響を与えないものの、1時間を超えると確実に時間の伸びと共に正答率が落ちていくことから、何らかの因果関係もあることは容易に想像が出来る。

最終的には保護者の、あるいは保護者と子供との間の話し合いなどで決めることではあるが、平日における「ゲームで遊ぶ時間」については、再考慮が必要となるかもしれない。


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