世界人口は2065年に100億人を突破…国連予想による米英露の2100年までの人口推移をグラフ化してみる(2013年)

2013/08/26 14:00

内閣府では2013年6月25日に、最新版の2013年版「少子化社会対策白書(旧少子化社会白書)」を発表した。これは主に結婚関係や子供に関する視点から各種統計を収録したものだが、今回はその白書そのものではなく、掲載されていた図表をトリガーとし、国連発表の一次データを使い、アメリカ・イギリス・ロシア、そして世界全体の人口推移予想を確認していく(【内閣府:少子化社会対策白書(旧少子化社会白書)一覧ページ】)。

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今回参照するデータは国連の公式サイト内の【World Population Prospects, the 2012 Revision(世界人口の見通し、2012年改訂版)】(国連事務局経済社会局の人口部局による、人口統計学的な推計によるデータ)。ここから【指標データベース(Detailed Indicators)】へアクセスし、アメリカ・イギリス・ロシア、そして世界全体の人口における3世代区分(0-14歳、15-64歳、65歳以上)のデータを、2010年以降5年単位で選択可能な2100年分まで抽出。各種調整を行った上でグラフ化し、状況を精査する。

まず最初はアメリカ合衆国。


↑ アメリカの世代別人口数推定(万人)(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)


↑ アメリカの世代別人口比率推定(万人)(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)

2100年に至るまで、人口は緩やかに、そして一定率のまま上昇を継続。高齢化は2030年前後まではやや加速するが、それ以降は緩やかなスピードに落ち着く。2100年時点での人口は約4.6億人。ただし以前【先進諸国の出生率や離婚率などをグラフ化してみる(2013年1月版)】で解説しているように、アメリカでもこの数年の間、急速な合計特殊出産率の低下(いわゆる「先進諸国病」)が確認でき、人口減少・高齢化の加速懸念が出てきた。

実際、2年前の予想版と比べると2010年時点の人口予想は1600万人ほど減っており、同年の高齢層比率も0.9%ポイントほど増加している。最新版では昨今の情勢を反映した上での修正が行われたと考えて良い。

続いてイギリス。


↑ イギリスの世代別人口数推定(万人)(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)


↑ イギリスの世代別人口比率推定(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)

イギリスも人口は漸増。ただし2050年以降はその歩みを緩やかなものとしていく。今データ内で人口減少が確認できるのは、2100年になってからである。高齢化はじわじわと進行していき、64歳以下の総人口が変わらず、65歳以上の人口が漸増し、総人口の上昇につながる雰囲気を見せている。比率で見ると0-14歳・15-64歳の比率が減り、65歳以上が少しずつ増えていく。

次はロシア。


↑ ロシアの世代別人口数推定(万人)(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)


↑ ロシアの世代別人口比率推定(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)

興味深い事に、ロシアの人口の減り方のスタイルは日本に似た形を見せている。高齢化のパターンも日本に似ており、2055年から2060年がピークで、それ以降はやや戻しを見せる。ただし0-14歳人口比率は漸増しているのが異なる点。また高齢者比率そのものも日本と比べて2/3程度に留まっている。

最後に世界全体の動向。


↑ 世界全体の世代別人口数推定(万人)(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)


↑ 世界全体の世代別人口比率推定(World Population Prospects, the 2012 Revisionより)

今回挙げた先進諸国のように、人口を減らしていく国もあるが、概して新興国は人口増加の過程にあり、2050年ぐらいまでは急激なスピードで世界人口は増加していく。2060年あたりから64歳以下の人口増加が足踏み状態となるため、それ以降は高齢層の増加分だけ総人口が増える形となる(このスタイルはイギリスに似ている)。

そして記事タイトルにもある通り、2065年には100億人を突破する、との推定が出ている。2年前の「2010 Revision」では2085年に100億人突破の予想値が出ていたことから、新興国の人口増加傾向がさらに加速化しているのが分かる。



今件データはあくまでも予想・推定の域を出ていない。上記アメリカの事例にある通り、人口変動要素に変化があれば、予想年数が先に行くほど数字はぶれていく。あくまでも指針の一つ程度として見ておいた方が無難である。

見方を変えれば、特段変化が無ければ、これらの値が現実のものとなる可能性は高いともいえる。各国の今後を占う上で、無視できない数字といえよう。

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