通信サービス加入契約者数の推移をグラフ化してみる(2015年)

2015/08/25 08:15

総務省が2015年7月28日に発表した最新版の【情報通信白書】(【発表リリース:平成27年「情報通信に関する現状報告」(平成27年版情報通信白書)の公表】)では、多種多様な方面から情報通信に係わる資料、独自調査の結果とその内容に関する考察が掲載されている。先日、そのデータの一部の詳細が確認できるHTML版が発表されたことを受け、今回はその白書の中から通信サービス加入契約者数の推移を見ていくことにする。

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昨今のスマートフォンの普及ぶりを見るに、ここ数十年の間に情報通信界隈でもっとも大きな影響を与えたのは間違いなく携帯電話。ほぼ同時期に浸透し始めたブロードバンドと共に、世界の有り様を概念ベースで根底から覆してしまったと表現しても過言では無い。

覚えている人がどれだけいるのかは未知数だが、従来型携帯電話によるインターネットの商用的本格展開が始まったのは、前世紀末におけるNTTドコモのiモードがきっかけ(限定的なネットワーク網内へのアクセス誘導がメインだが)。またPHSの爆発的普及も合わせ、2000年には携帯電話+PHS=移動電話の契約数が、加入電話+ISDN=固定電話の契約数を抜き、音声サービスの主役が入れ替わる形となった。

↑ 通信サービス加入契約者数の推移(万加入)
↑ 通信サービス加入契約者数の推移(万加入)

携帯電話と固定電話の加入数絡みの記事で何度か触れているが、昨今では携帯電話の便宜性の向上に加え、少人数世帯化、情報の取扱いに関する「家族」から「個人」への意識変化に伴い、事業用はともかく一般世帯用としての固定電話の必要性は漸減しつつある。

世紀の移り変わりとなる2001年を含む数年間、やや大雑把な表現となるが20世紀から21世紀へに渡る数年間に、この「固定電話から移動電話へのシフト」「固定電話の契約数の減退への方向転換」「固定系ブロードバンドの普及」など、さまざまな情報通信に係わる事象が起きたことが分かる。

他方、インターネットそのものが本格的に家庭内に浸透しはじめるのは2005年以降。その後押しをしたのが固定系ブロードバンド。また2013年以降急速にLTEの契約数が増えているが、これは言うまでも無くスマートフォンの普及に伴うもの。あっという間に固定系ブロードバンドや固定電話の契約者数を超えてしまい、「パソコン経由よりスマートフォン経由でインターネットを利用する人が多数に及んでいる」実態をはじめ、昨今の情報通信業界の実情を垣間見ることができる。2001年前後が固定電話から移動電話、2005年前後がパソコンによるインターネット普及の転換点、そして2013年から2014年は恐らく後にスマートフォンによるインターネット普及の節目と呼ばれることになるのだろう。

ちなみに直近となる2015年時点における、主要仕切り分けの契約者数は次の通り。LTEの値がはじめて計上された2011年当時の分も併記しておく。

↑ 通信サービス加入契約者数(万加入)(2011年、2015年)
↑ 通信サービス加入契約者数(万加入)(2011年、2015年)

LTE≒スマートフォンの急速な伸び、移動電話の成長ぶり、そして固定電話の減り様が一目で分かる。

業務用は別にしても、一般世帯用における固定電話の必要性は、今後もさらに減っていく。何か新しい技術なり社会認識の変化が無ければ、この流れを止めることは難しいだろう。


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