気温低下で衣料・住関不調なれど食料品は堅調…2015年6月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.3%

2015/07/24 05:00

随所で梅雨明けが宣言され、小中学生の多くも夏休みに突入し、住宅街で日中でも喧騒がよく聞こえるような昨今。チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2015年7月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2015年6月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2015年6月は衣料品や住関品は気温低下による季節商品の低迷で苦戦したものの、食料品では相場高の品目がけん引する形で貢献。結果として売上総額の前年同月比は3か月連続のプラスとなるプラス0.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の59社・9370店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で13店舗増、前年同月比で142店舗増増加している。売り場面積は前年同月比100.8%となり、0.8%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラスマイナスゼロ%と横ばい。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0699億5432万円(前年同月比100.3%、△0.3%)

・食料品部門……構成比:64.7%(前年同月比102.8%、△2.8%)

・衣料品部門……構成比:9.3%(前年同月比93.3%、▲6.7%)

・住関品部門……構成比:20.1%(前年同月比98.0%、▲2.0%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

・その他…………構成比:5.6%(前年同月比93.2%、▲6.8%)

※販売金額には消費税額は含まず

農作物や惣菜が
好調に推移して
食料品は堅調。
気温低下で
季節商品を有する
衣料品や住関品は
軟調に推移。
サービス・その他も
低迷が続く。
食料品はきゅうりやとうもろこし、リンゴなど一部で不調なものの、それ以外は概ね堅調。畜産品はハム・ソーセージ以外は好調。水産品は塩干魚や海老、魚卵、海藻類以外は好調。惣菜は中華や焼き物、寿司以外は好調と、多数品目が好調な動きを示している。その他食品でも冷涼系のアイテム(アイスクリームや飲料)以外は良い動きを示している。ただし米やお酒などは先月から続き軟調。

衣料品では雨天続きで、帽子や日傘、半そで系など夏向けの商品の動きは鈍かったものの、レイングッズなどは結構な動き。住関品も夏に良く使われる制汗剤やボディケア・フェイスケア商品や殺虫剤などが不調。家電製品では冷蔵庫やエアコン、扇風機などが今一つ。電動アシスト自転車は不調。テレビやレコーダーに関する特記事項は無し。

今回月では天候要素の上では気温の低下を受けて季節商品が鈍い動きに留まり、前回月の5月とはまったく逆の流れとなった。また1年前の消費税率引き上げに伴う消費減退の影響はほぼなくなっているが、前年同月も同様に天候悪化で衣料品がさえない動きをしており、売上全体はマイナス2.8%に留まっていたことから、その反動を受けて今回月の売上全体はわずかにプラスを計上する形となった。仮にこの反動による上昇を考慮しなくても済む2年前同月比を試算すると、全体ではマイナス2.5%。あまり良い状況とは言い難い。

次回計測月となる現在進行月、7月は、現時点では台風の到来などで激しい雨が降る日が前半続いたものの、後半に入ると猛暑が続く形となっている。季節もの商品はそれなりに良い動きが期待できそう。他方、前年同月では売上高はマイナス2.1%が記録されており、それとの比較となることから、いくぶんの反動が予想される。恐らくは今回月同様、わずかなプラスを示すのではないだろうか。


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