米・パン・めん別に見た「中食や外食は増えているのだろうか」

2015/01/05 08:00

先行記事の【お米を食べる機会は減っているのだろうか】などで、JC総研が発表したお米の消費行動に関する調査結果をもとに、自宅でお米を炊いて食べる機会はわずかずつながら減っている傾向にあることを確認した。一方で飲食店やコンビニ・スーパーなどの惣菜関連の動向から、昨今では中食の需要が増加している動きも見受けられる。そこで今回は同調査結果を基に、主食のお米・パン・めん類に、中食や外食の摂取頻度がどのような変化を示しているのかを確認していくことにする(【発表リリース:米の消費行動調査】)。

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お米を食べる頻度を中食と外食で見ていくと


今調査に関する調査要件は先行記事「お米を食べる機会は減っているのだろうか」を参考のこと。その記事の通り今調査対象母集団では、主食としてお米を食べる機会において、自宅で炊いて食べる炊飯の機会は減り、中食が漸増する傾向が見受けられる。

↑ 1日の主食平均食数(「米が主食」の内訳)(再録)
↑ 1日の主食平均食数(「米が主食」の内訳)(再録)

そこでもう少し長い時系列でデータを取得できる「主婦」「単身男性」「単身女性」に関し、中食(加工食品……パックごはんや冷凍ピラフ、お餅など)・中食(調理済……弁当、おにぎりなど)・外食の3様式に関し、1週間あたりの食数(要は頻度)の推移を見ていくことにする。

↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、主婦)
↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、主婦)

↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、単身男性)
↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、単身男性)

↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、単身女性)
↑ 主食平均食数(「米」の内情、1週間あたり、単身女性)

まず外食。どの属性でもほぼ一様に減少傾向にある。特に主婦の減少具合は非常に分かりやすい形となっている。外食そのものの回数が減らされている話は本当のようだ。

一方中食だが、直近2014年分でいくぶんのイレギュラーな動きがあるものの、調理済みのご飯も減る動きを示している。そして々中食でも加工食品は属性によって異なる傾向、具体的には単身女性が減り、単身男性と主婦は減少から増加へと転じる流れにある。中食利用者の多くは惣菜のみを調達し、ご飯などの主食は自前で用意する事例が多いとの話を聞くが、単身男性や主婦は冷凍ピラフやパックごはんもまた、惣菜などと共に調達する事例が増えているようだ。お弁当のように何らかの具材がプラスされて値が張ってしまうものではなく、あくまでも主食としてのご飯を求めているのだろう。

ざっとまとめると主食のお米の場合、外食は減少、中食の調理済みも減少、中食の加工食品は惣菜などと共に買う事例が主婦や単身男性の間で増加する傾向と見受けられる。

パンやめん類はどうだろうか


同じようにパン類やめん類についても、中食と外食の動きを見ていくことにする。もっともこれらは2011年分以降しかデータが用意されていないので、現段階では都合4年分の動きを確認することになる。なおパン・めん共に元々内食のデータは無い。最近では製麺機やパン焼き器の普及も進んでいるが、今件のような調査にまで影響を及ぼすほどには浸透していないのが実体であり、事実上無視して構わない。

↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、主婦)
↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、主婦)

↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、単身男性)
↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、単身男性)

↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、単身女性)
↑ 主食平均食数(パン類・めん類、1週間あたり、単身女性)

4年間のみの変移なのでやや分かりにくいが、主婦はともかく単身者は男女ともに外食(破線部分)が減少している傾向にあるのが分かる。一方中食(実線)は主婦こそあまり変化がないものの、単身男性はパン・めん共に、単身女性もパンが明らかに機会を増やしているのが確認できる。パンは具体的には食パン、菓子パン、サンドイッチ、ハンバーガーなどを指しており、惣菜パンの類を購入して自宅や職場で食する機会が増えているようだ。独身諸氏にとって、スーパーやコンビニのパン類は強い味方となりつつある次第である。



パン類やめん類の経年データが4年分しか確認できなかったのは多少残念ではあるが、これも次年分以降は逐次追加されることで、より確実に中食や外食の頻度変化を確認することができるようになる。お米でいくぶん不確かな結果が出ているのは、外食はともかく中食の場合、「お米……自炊でご飯を用意し、惣菜のみ店で調達」「パン類やめん類……そのものを店で調達」のパターンが圧倒的に多いからだろう。今件はあくまでも主食が中食、外食である場合の頻度を確認していることに注意する必要がある。

次年分以降のデータの蓄積により、主食の中食・外食の傾向にどのような動きが見えるようになるのか。非常に興味深いところだ。


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