単身男性若年層でやや低め、それ以外はほぼ100%…テレビ普及率の現状をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/08/13 08:30

地デジ化による放送様式の切り替えや、震災による公共情報伝達ツールとしての重要性と共にその放映内容に係わる品質のさまざまな問題の露呈化、新メディアとしてのインターネットとの競合性など、多くの観点で転換点を迎えているメディア、耐久消費財としてのテレビ。多くの人が保有し、容易に使える状態にあるのがそのパワーの源とされているが、現状ではどの程度の普及率を示しているのか。今回は総務省統計局による全国消費実態調査の、最新版2014年分における主要耐久消費財に関する調査結果を元に、いくつかの切り口からテレビの普及状況を確認していくことにする(【発表ページ:平成26年全国消費実態調査】)。

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今調査に関する調査要目は先行記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。なお今件における「テレビ」とは特に定義は無いが、世間一般的に「テレビ」と問われ回答できうるものを指す。携帯電話などでワンセグの受信ができても、それを「テレビを所有している」とは言わないことから、あくまでもテレビ受信機を対象とする。また前回調査2009年分ではブラウン管と薄型テレビの2選択肢で問われていたが、直近の2014年では単に「テレビ」とのみ設定されている。そのため、経年変化などのデータは算出できない。

まずは総世帯、つまりすべての世帯の世帯普及率と、所有世帯あたりの平均所有台数。

↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、総世帯)
↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、総世帯)

普及率は96.9%、平均保有台数は1.97台。多分に間が抜けたグラフとなってしまった。大よそ33世帯のうち32世帯がテレビを所有している計算になる。実質的にはほぼ全世帯と見なして良い位の値といえる。

一方でこれを単身については男女別、そして二人以上世帯について見ていくと、多分の違いが生じているのが分かる。

↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、世帯種類別)
↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、世帯種類別)

二人以上世帯は普及率がさらに高く98.4%。平均所有台数も2台を超えており、2つ以上の部屋にそれぞれテレビが置かれている実態が分かる。茶の間と子供部屋あたりが妥当だろうか。他方、単身世帯では男性は9割程度にまで普及率が落ちる。男性よりも女性の方がテレビ好きとの実態は他の調査でもよく見受けられる結果だが、今調査でもそれが裏付けられている。

この単身世帯の男女の違いについて、世代別に詳細を見ると、その実情が確認できる。

↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、世帯種類別)(年齢階層別)
↑ テレビの世帯普及率・所有世帯の平均所有台数(2014年、世帯種類別)(年齢階層別)

二人以上世帯、単身女性世帯では年齢の別なく、ほぼ高い値を示している。あえて言えば単身女性では40代まで、二人以上世帯では30歳未満がいくぶん低めなぐらいか。もっとも3%ポイント前後の差でしかない。

ところが単身男性世帯では、明らかに若年層でテレビの普及率が低い値を示している。30歳未満では8割を切り、30代から40代でも9割に届かない。

他の類似調査でも似たような形で、単身世帯、若年層世帯におけるテレビの普及率が他の属性と比べていくぶん低いことが報告されている。この状況がそのまま継続し、加速していく、つまり今後男性の中堅層にも低下が生じ、若年層はさらに下がるのか、それとも一時的な減少(現象)で、今後男性若年層のテレビ普及率も上昇していくのか。予想は難しい。

全国消費実態調査の次回調査は2019年分、発表は2020年となる。その頃にはどちらが正しいのか、はっきりと分かる結果が出ているに違いない。


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