電子レンジ、洗濯機、テレビ…30歳未満で単身世帯の耐久消費財の普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/08/09 14:54

一人暮らしを始めるなどで新居に初めて足を運んだ際に、何もない部屋を見て、その情景に色々な想いを馳せた経験を持つ人は多いだろう。そしてテレビや冷蔵庫、電子レンジなど生活に必要な道具(耐久消費財)を買いそろえ、環境を整えていく。しかし揃える用品はライフスタイルや個人の趣向によって多種多様であり、すべての人が同じものでは無い。それら道具の品揃えは、個々の生活様式を映し出す鏡ともなりうる。今回は総務省統計局による全国消費実態調査の、最新版2014年分における主要耐久消費財に関する調査結果を元に、30歳未満の単身(独身)世帯の主要耐久消費財の普及率を確認し、生活様式を探ることにする(【発表ページ:平成26年全国消費実態調査】)。

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今調査に関する調査要目は先行記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。

次に示すのは30歳未満の単身世帯における、主要な耐久消費財の普及率。一人暮らしであることから世帯主=当事者のみの世帯であり、男女で大きく生活様式が異なり得るため、男性と女性別々に集計を採り、数字をグラフ化している。

↑ 単身世帯・主要耐久消費財普及率(2014年、30歳未満)
↑ 単身世帯・主要耐久消費財普及率(2014年、30歳未満)

老若男女を問わず今や生活必需品となった電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などは9割を超えており、男女の差もほとんど無い。電子レンジはまだ無くとも生活は不可能ではないが、冷蔵庫や洗濯機はかなり厳しい状況だろう。もっとも洗濯機の場合は設置できない住居もあるため、近所のコインランドリーなどのお世話になるパターンもありえるが。

ルームエアコンは男性5割強、女性6割強と意外に低め。扇風機の計測は今調査ではされていないが、エアコン非保有世帯は扇風機をはじめとした代替手段が確保されているに違いない。

身だしなみ方面を見ると、たんす、鏡台共に女性の方が普及率は高く、なるほど感を覚えさせられる。とはいえたんすですら女性でも3割、鏡台は2割に留まっている。ベッドも圧倒的に女性の方が実装率は高い。

詳しくは携帯電話関連で解説している通り、若年層ではスマートフォンの普及率は女性、従来型携帯電話は男性の方が高い。女性は95.7%とほぼ全員だが、男性は81.5%に留まっている。他方従来型は女性では1割を切っているのに、男性は1/4を超えている。似たようなデジタル機器としてはパソコンが想起されるが、デスクトップ・ノート共に男性の方が普及率は高め。特にデスクトップでは2倍以上の差がついている。カメラ(デジカメ含む)は女性の方が普及率は高く、7割近くとなり、男性の4割をはるかに凌駕している。

興味深いのは自動炊飯器や食器洗い機において、男性の方が普及率は高いこと。差異が1割に満たないので、誤差の範囲と見ることもできるが、若年層単身の場合自炊率は男性の方が高いのだろうか。

LED照明機器の普及率はまだそれほど高くない。男性で3割近く、女性で2割近くに留まっている。従来の照明機器と容易に差し換えが可能な電球や蛍光灯は除外するとあるので、ペンダントベースでの入れ替え、あるいは最初からの設置が前提となるため、初期投資額の高さが普及の仇となっているものと考えられる。電球や蛍光灯単位でのLEDの利用なら、それこそコンビニや雑貨店で調達して差し換えればすぐにでもかなえられるものである。

テレビは女性で9割を超えているが、男性では8割に届かない。男女のテレビに対する姿勢の違いが見えてくる。

エアコンやたんす、鏡台など一部でいくぶん低めな値が見受けられるが、30歳未満で単身世帯でも、大よその耐久消費財は実装されている。昔の若者の一人暮らしの環境でイメージされる、部屋の中にはほとんど何もなく、日常生活で色々と難儀させられるような環境は、昔の話であることが分かる。特に白物系の家電がほぼ揃えられている実情は、若年層のライフスタイルを考える上で知っておくべき話に違いない。


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