30年前の普及率が気になる…電子レンジやエアコンの世帯普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/08/07 11:12

日常生活を支える家電商品の中でも、今やごく当たり前のように存在するものとして挙げられるのが、電子レンジやルームエアコン。これらの家電はいつごろから「当り前」のものとなったのだろうか。総務省統計局が2015年7月31日に発表した、全国消費実態調査の2014年分における主要耐久消費財に関する調査結果などから確認をしていくことにする(【発表ページ:平成26年全国消費実態調査】)。

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今調査に関する調査要目は先行記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。

先行記事でも解説した通り、直近分となる2014年においては、ルームエアコンの世帯普及率は86.4%、電子レンジに至っては96.1%との結果が出ている。

↑ 主要家電製品の世帯普及率・所有世帯の平均保有台数(2014年、総世帯)(再録)
↑ 主要家電製品の世帯普及率・所有世帯の平均保有台数(2014年、総世帯)(再録)

エアコンはほぼ10世帯に9世帯、電子レンジは全世帯への普及と説明して問題が無い浸透率。

エアコン、電子レンジ以外にも「昔はどれぐらいの普及率だったのか?」と気になる家電は少なくない。上のグラフなら、冷蔵庫や自動炊飯器、テレビなどが良い例だ。しかしそれらの多くは全国消費実態調査においては、調査年によって項目の仕切りがばらばらであったり(例えば冷蔵庫は容積毎に仕切られ、「冷蔵庫」全体としての普及率は計算不可能)、存在そのものが確認できないなど(空気清浄器や食器洗い機は経年変化をたどれるほど昔の調査には無い)、色々と問題がある。結局今回のように、エアコン、電子レンジのみとなった次第。

全国消費実態調査では総世帯の値を公開したのはつい最近のこと。主要耐久消費財に関して単身世帯の値を公開し始めたのは1994年以降。また家電製品はそのライフスタイルを考慮すると二人以上世帯と単身世帯では別にした方が良い場合もあることから、今回は可能な限りでルームエアコンと電子レンジの世帯普及率をさかのぼって、二人以上・単身それぞれの値を抽出し、グラフ化した。

↑ 電子レンジ・ルームエアコンの世帯普及率推移
↑ 電子レンジ・ルームエアコンの世帯普及率推移

二人以上世帯では1984年時点は電子レンジもエアコンも、2世帯に1世帯ちょっとの普及率でしかなかった。それが急上昇を見せ、10年後の1994年にはそれぞれ9割、8割にまで達する。前世紀末の1999年ではそれぞれ95.2%、84.2%にまで上昇し、電子レンジは夫婦世帯ではほぼすべてに行き届いた感はある。エアコンはさすがにまだ全世帯とまではいかないが、今世紀に入ってからも普及率の増加は続き、直近の2014年ではついに9割に届くことになった。

興味深いのは単身世帯。計測開始が1994年で少々タイミングとしては遅れているが、やはりルームエアコンの普及率上昇はゆっくりとしたもの。それでも前世紀末には6割に届き、さらに上昇は継続中。直近2014年では8割近い値に達している。最近では賃貸住宅でもエアコンが初期装備されている部屋も多く、地域によってはエアコンが無いと死活問題に陥る場合もあることから、たとえ一人暮らしでもエアコンが贅沢だ云々と言ってられない状況なのだろう。

また電子レンジは前世紀末ですでに3/4に届き、その後も上昇を継続。2009年には9割、直近2014年では92.4%にまで達し、やはりほぼ全世帯へ行きわたった感じではある。

「豊か」との言葉の定義は多種多様ではあるが、エアコンや電子レンジの実装との観点では、確実に生活は豊かになっている。それを実感させる値ではある。

また電子レンジの普及率が二人以上世帯でほぼ100%、単身世帯でも9割を超えた現状は、その電子レンジを使う商品に関しては、「ほぼすべての人が利用可能」との前提で商品開発・販売をしても問題が無いことになる。レトルト系・インスタント系・冷凍系の食品はもちろんだが、一度熱が冷めても食べる直前に再び温めることで、美味しさをある程度維持できる中食の普及が進んでいるのも、電子レンジの普及が一役買っていると見ても問題はなさそうだ。


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