世界地域別インターネットの普及率などをグラフ化してみる(2014年)

2014/11/25 08:00

人類史上これまでに例を見ない情報伝達網を形成しつつあるインターネット。先進諸国では今やごく普通のインフラと化し、社会そのものがインターネット無しでは成立しえない状態にあることは、誰にも否定のしようが無い。それでは世界全体ではインターネットの普及率はどのような状況となっているのだろうか。【InternetWorldStats.com】のデータを基に、直近の現状を探ることにした。

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普及率の高い北米・欧州、数の多いアジア


「直近」とはあるが、現在InternetWorldStats.comで取得できる最新のデータは2013年12月末時点のもの。以前記事にした時の値(2012年6月末時点分)と比べれば更新度合は進んでいるものの、やや古めかしさは否めない。ともあれ、この2013年12月末時点における、全世界、そして地域別のインターネットユーザー数と各地域の人口に対する比率、つまり普及率を算出する。

↑ 地域別インターネットユーザー数と普及率(2013年12月末)
↑ 地域別インターネットユーザー数と普及率(2013年12月末)

世界全体でインターネットユーザー数は28.0億人、普及率は39.0%。地域別普及率を見るとやはりアメリカ合衆国を含む北米が一番高く84.9%、ついでヨーロッパが68.6%、太平洋地域・オーストラリアの67.5%と続く。ちなみに日本はアジア地域に該当する。

このデータを「世界中のインターネットユーザーがどの地域に多くいるのか」が分かりやすいよう、シェア比で示した円グラフにすると、次のような形になる。アジア地域が4割強。続いてヨーロッパの2割強。北米は普及率は高いものの、人口比率ではさほど高くない(※項目順は最初のグラフと揃えてある)。

↑ 地域別インターネットユーザー数割合(全体に占める比率)(2013年12月末)
↑ 地域別インターネットユーザー数割合(全体に占める比率)(2013年12月末)

技術や回線品質などの問題、そして規制関連でたびたび問題視される中国のインターネット事情(情報規制が厳しく、半ば国内イントラネット状態にある)もあるが、少なくとも単純換算した数の上ではアジアが圧倒し、ヨーロッパがそれに次いでいる。

成長度合いを探る


それでは過去取得したデータを重ね、各地域の成長度合いを見ていくことにする。直近のデータは2013年12月末のものだが、当方で取得した前回のデータは2012年6月末。ちょうど1年半経過したことになる。その1年半の間に世界全体ではインターネットユーザーは約4億人増加している。

↑ 地域別インターネットユーザー数と普及率の増加率(2012年6月末-2013年12月末)
↑ 地域別インターネットユーザー数と普及率の増加率(2012年6月末-2013年12月末)

以前の絶対数が少なかったことに加え、従来型携帯電話だけでなくスマートフォンの急速な浸透により、アフリカや中東などの新興諸国の伸び率が非常に高い値を示している。特にアフリカ地域は普及率を伴った成長なのが注目に値する。

一方成長率ではアフリカ、中東に一歩及ばないアジア地域だが、上記のインターネットユーザー数と比較すると、「世界最大のユーザー数を誇る地域で、これだけの成長率を示している」との事実が分かる。アジアのインターネットが、それこそ爆発的な浸透拡散をしていることが改めて実感できる。一方で太平洋地域・オーストラリアはインターネットユーザー数そのものは増えているものの、人口増加率の方が高く、結果として普及率は落ちてしまっている。

アジアやアフリカ地域の成長、利用者増加に従い、ユーザー数シェアも次第に変化を見せていく。

↑ 地域別インターネットユーザー数割合(全体に占める比率)
↑ 地域別インターネットユーザー数割合(全体に占める比率)

アフリカとアジアは押し並べてシェアを拡大し、2013年12月末時点では全世界のインターネット人口の過半数を占めるまでに至った。また、ラテンアメリカ・カリブ海地域の増加も顕著。一方、先進諸国が多数属するヨーロッパ、北米はシェアを漸減している。これらの地域の国の多くでは、インターネット利用者がほぼ飽和状態にあること、そして人口そのものは元々新興諸国と比べて少ないこともあり、今後もシェアを漸減していくことは容易に予想される。



パソコンや各種携帯情報端末の普及率は日に日に増加し、インターネットの影響力も拡大の一途をたどっている。それと共に利用者の消費性向・活動傾向にも大きな変化が少しずつ、そして確かな形で表れている。ビジネスにおける売り手と買い手の立ち位置も、今までの二極間から多極面展開を見せている。

さらに情報の発信方と受信方の距離感を近しいものとするソーシャルメディアの爆発的な普及で、インターネットを中心に新たな時代が形成されつつある。中でも成長著しい新興国の影響力のインターネット上の変化が、実社会にどのような影響を与えていくのか。今後の動向が気になるところだ。


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