中堅女性喫煙率がやや増加、男性シニア層は1日1箱では不足気味…世代別喫煙動向をグラフ化してみる(2014年)(JT発表)

2014/07/31 14:00

JT(2914)は2014年7月30日に、2014年5月に同社が実施した「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を発表し、日本における直近のたばこ喫煙状況を明らかにした。その内容によれば先に【2014年の全体喫煙率19.7%、はじめて2割を切る(JT発表)】で詳細を伝えているが、2014年5月時点における日本国内の喫煙率は19.7%で、前年比では1.2%ポイントのマイナスとなり、はじめて2割を切る結果となった。男女別では男性が1.9%ポイント減少、女性は0.7%ポイント減少し、女性は1割を切る結果を示している。今件は発表資料に添付されていた参考データをチェックし、同データから世代別喫煙率や喫煙者の喫煙本数など、いくつかの視点で喫煙者の詳細を確認していくことにする。

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世代別喫煙率、そして前年からの変化


今調査の調査要目は同調査の先行記事「2014年の全体喫煙率19.7%、はじめて2割を切る(JT発表)」を参考のこと。

その記事にある通り、今回の調査結果を視覚化すると、次の通りとなる。

↑ 全国喫煙率(-2014年7月、JT発表)(再録)
↑ 全国喫煙率(-2014年7月、JT発表)(再録)

↑ 全国推定喫煙人口(-2014年7月、万人、JT発表)(再録)
↑ 全国推定喫煙人口(-2014年7月、万人、JT発表)(再録)

今件リリースには検証用・参考資料として、「世代別喫煙者率」や「地域別喫煙者率」「喫煙本数」の3項目が記された資料ファイルが用意されている。今記事ではその中から「世代別喫煙者率」「喫煙本数」に関して精査を行う。昨年の値も確認できるので、前年比を算出し、その動きも合わせて検証する。

まずは世代別喫煙者率。

↑ 世代別喫煙者率(2014年、JT)
↑ 世代別喫煙者率(2014年、JT)

↑ 世代別喫煙者率(2013年から2014年への変移、JT)
↑ 世代別喫煙者率(2013年から2014年への変移、JT)

男性では20代で喫煙率は低め、30代以降はやや高めに移行する。そして仕事盛りの40代をピークとし、そこからは漸減をはじめる。60歳以降はグンと値も落ちる。女性も20代は低めでそれ以降は上昇し、40代をピークとして減退、60歳以上は急激に落ちていく。値そのものは大きく異なるが、傾向としては男性と似通っている。この点、30代から50代までほぼ横ばいを維持した昨年2013年の動きとは大きな違いといえる。

去年からの変移を見ると、女性は40代のみで大きく上昇し、それ以外は減少している。特に30代の下げ方が著しい。この動きが、2013年までの横ばい傾向から、男性と同じような山なりの動きに変化させた事由だと考えられる。一方で男性は50代でやや増加しているものの、それ以外は押し並べて減少。特に30-40代と60歳以上の下げ幅が著しい。今年において男性全体の喫煙率が前年比で1.9%ポイントとやや大きめな減少を示したのは、この30-40代と60歳以上の下げ方が主要因であったことが分かる。

毎日吸う人の喫煙本数、女性は3/4箱程度、男性は40・50代が1箱以上


一方、「たばこは毎日吸う」と答えた人、つまり常喫煙者の、1日あたりにおける世代別喫煙本数は次の通り。今資料では具体的な「喫煙者全体における、毎日喫煙者率」は記載されていないが、通常喫煙者は毎日喫煙するのが一般的なことから、ほぼ喫煙者全体の動向に等しいと見て良い。

↑ 世代別平均喫煙本数(2014年、JT)(「毎日吸う」人限定)
↑ 世代別平均喫煙本数(2014年、JT)(「毎日吸う」人限定)

↑ 世代別平均喫煙本数(2013年から2014年への差異、JT)(「毎日吸う」人限定)
↑ 世代別平均喫煙本数(2013年から2014年への差異、JT)(「毎日吸う」人限定)

男女とも20代がもっとも喫煙本数は少なく、歳を経るに連れて漸増する。喫煙率のように高齢者では減退するとの動きはほとんど無い(男性はわずかに60歳以上で減っているが)。また女性は全般的に男性と比べて喫煙本数はいくぶん少なめ。

女性はピーク時の50代以上でも1日1箱で余る本数。しかし男性は40代・50代では1箱(20本)では足りない。今値はあくまでも平均値ではあるが、毎日1箱以上のたばこの消費は、色々な面で負担となることは容易に想像が出来る。

また昨年2013年分からの変移を見ると、喫煙率では高い値を示す30代から40代で、本数の大きな減退が確認できる一方、50代以上では男女とも増加を示している。シニアなスモーカーはヘビーなスモーカーにもなりつつある、ということか。

たばこの喫煙率・喫煙本数共に男性30-40代で小さからぬ減退が生じているのは、先の消費税引き上げに伴い金銭的に負担が増した影響を受けて、元々ふところ事情が厳しいこの世代が、禁煙・減煙を実行した可能性は多分にある。税率変更の影響がほぼ排除された来年の計測値で、同じような動きが見られるか否かに注目したいところだ。


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