家庭外でネットを使っている人はどこで使っているのだろうか(2015年)(最新)

2015/08/05 14:51

かつて個人ベースでインターネットを利用する場合はパソコン経由によるものが当たり前だった。それが昨今ではスマートフォンの普及浸透で屋外でも気軽に利用できるようになり、またパソコンが教材として配され、利用が可能な学校も増えている。それでは実のところ、人々は家庭外では主にどのような場所でインターネットを使っているのだろうか。総務省が2015年7月17日に発表した「通信利用動向調査」の公開値から、実情を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

次に示すのは家庭外でインターネットを使っている人に対し、どのような場所で利用しているかを尋ねた結果。職場、学校、外出先・その他の3パターンを組み合わせた選択肢となっている。例えば全体では「職場のみ」が34.1%であるから、家庭外でインターネットを使う人の1/3強は、職場のみでネットアクセスをしている計算になる。

↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(利用者限定)
↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(利用者限定)

例えば自営業者の子供が自宅≒職場の端末を使わせてもらうなどの特殊事例もありうるが、未就学者は大よそ学校外での利用が多分となっている。そして次いで外出先での利用。これは主に携帯電話(従来型、スマートフォンの双方)によるところだろう。20代では大学生と就学者が混じる形となるので、職場と学校が混在するが、30代になると学校はほとんど無くなり、職場のみ、あるいは職場と外出先が多分を占める。他方、インターネットを使わない職種もあることから、外出先の身で使う事例も増えてくる。

男女別ではフルタイム就業者の比率が男性の方が多いこともあり、成人における職場のみの値は男性の方が高く、外出先のみの値は女性の方が高い。また男性は60代を過ぎても職場でインターネットを使う人が多く、嘱託などの再就職組が多分に利用していることがうかがえる。

これを都道府県別に見たのが次のグラフ。

↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(利用者限定)
↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(利用者限定)

人口の多少や地域別の傾向は特段無いように見えるが、例えば東京都では職場で使っている人が2/3程度いるが、広島県もほぼ同数を示している、福岡県では学校で用いている人が少ないなどの違いが見られて興味深い。

やや余談ではあるが、世代別状況に関して家庭外インターネット者限定では無く、調査対象母集団全体で再算出したのが次のグラフ。灰色の部分は家庭外でアクセスをしていない人(そもそもインターネットを利用していない人も含む)に該当する。

↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(全体比)
↑ 家庭外でのインターネットの利用場所(2014年)(全体比)

小学生はインターネット機能付きの携帯電話を持たせてもらえない場合も多々あるため回答値は低く、高校生以降は値が急激に伸びる。男性は就業年齢の間は職場絡みの値が高値を示すが、女性は20代がピークであとは漸減。そして男女とも定年退職時期となる60代前半から大きく減少誌、職場では無く外出先での利用の値は維持される。また退職以降は家庭外での利用そのものが減っていく。

家庭外での利用が高齢層で減るのは、外出そのものの機会が減る、外出先で利用する端末を持ち合わせていない、外出先でインターネットへアクセスする便宜性を想定できないなど、多様な状況が考えられる。いずれにせよ、高齢者のインターネットの利用時間が少ない、利用者自身の比率が低いのは、家庭外で利用する人が少ないのがその一因であることは間違いない。


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