大きく異なる利用端末…男女別のソーシャルメディア利用時の端末動向(2016年)(最新)

2016/10/25 05:10

先行記事【ソーシャルメディア利用時の端末動向】において、総務省が2016年8月18日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、ソーシャルメディアを利用する人がどのような端末を用いているのか、その傾向を確認した。今回はその記事の拡張補完版として、男女別の動向を見ていく。元々ソーシャルメディアの利用スタイルには男女で小さからぬ違いがあるといわれているが、それは利用端末にどのような形で表れているのだろうか(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

スポンサードリンク


男性は60代前半と後半が境目、女性は……!?


今調査の調査要項は先行する解説記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。また今件で対象となる「ソーシャルメディア」だが、今調査では補足で「インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャルネットワーク)を構築するサービスのことである。Facebook やTwitter、LINE などが代表的」と説明がなされており、「LINE」などのようなチャット系コミュニケーションサービスもソーシャルメディアとして該当する仕切り分けとなっている。他方、広義では同一分野として分類される掲示板や動画投稿サイト、ブログは(他選択として別途用意されていることもあり)該当しない。

さてまずはインターネット利用者におけるソーシャルメディア利用率。

↑ ソーシャルメディア利用率(男女別)(2015年末)(年齢階層別)(インターネット利用者対象)
↑ ソーシャルメディア利用率(男女別)(2015年末)(年齢階層別)(インターネット利用者対象)

男女で大きな差はなく、年齢層による傾向も違いは無いが、ほとんどの年齢層で女性が男性を上回る値を示している。全体では7.4%ポイントの差だが、30代では9.7%ポイントにまで開いている(80歳以上の値はイレギュラーの可能性が高い)。

そこで男女別に、主要端末での利用性向を見たのが次のグラフ。先行記事でも触れているが、ソーシャルメディア利用者が利用時にその端末を利用しているか否かを示したもの。例えば男性の全体ではスマートフォンが84.3%とあるので、男性でソーシャルメディアを利用している人のうち84.3%はスマートフォンで使っていることになる(スマートフォン「のみ」では無い)。

↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(男性)
↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(男性)

↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(女性)
↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(女性)

まず男性だが、スマートフォン優勢・パソコン劣勢の状況は50代まで続き、60代では前半と後半で優勢端末がスマートフォンからパソコンにシフトする。そして70代以降は大よそ7割がパソコン経由でソーシャルメディアを利用し、スマートフォンの利用率は減退していく。従来型携帯電話の値もじわりと伸びていく。

一方女性は男性よりもスマートフォンの値が高く、パソコンの値は伸び悩んでいる。会社業務で使う機会が男性と比べて少ないが主要因だろう。そして60代を過ぎてもパソコンの値の伸び方は穏やかで、スマートフォンとパソコンのポジションの入れ替えは70代前半に入ってからとなる。ただしパソコン優勢はその年齢階層と80歳以上のみで、しかもほぼ同じ値を従来型携帯電話が計上している。

男性は特に高齢者ではパソコンにべったり、女性は多分にスマートフォンに注力し、ソーシャルメディアを使いこなしている様子が想像できる結果となっている。ソーシャルメディアを利用する際の各種操作画面が、男性と女性では中堅層まではさほど違いは無いもののシニア層ではとりわけ、異なる視点となっている点には注意が必要となろう。

「一番よく使う端末」でも現れる男女の違い


今件につき、複数回答では無く択一で、ソーシャルメディアを使う際にもっともよく利用している端末を答えてもらった結果が次のグラフ。

↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(男性)
↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(男性)

↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(女性)
↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年末)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)(女性)

男女で利用している端末に大きな違いが表れていることが改めて認識できる。女性は幅広い世代でスマートフォンを用い、歳を経ての代替機種にはパソコンと同列で従来型携帯電話が並ぶ。そしてタブレット型端末の利用性向も高め。

一方男性はパソコンの利用率が高く、特に定年退職を迎えるであろう60代後半以降で著しい。従来型携帯電話の値も相応なものだが、パソコンの利用率は女性をはるかに上回る。複数回答形式でも見られた傾向だが、男性は歳を経るに連れてパソコンとスマートフォンからパソコンが主軸となるのに対し、女性はスマートフォンからパソコン・スマホ・従来型携帯と多様なスタイルにシフトしていく。

また6-12歳、実質的には小学生に該当する年齢層で、男女ともにタブレット型端末がとりわけ高い値を示しており、男性は1/3に達しているのが確認できる。遊具、教育向け端末としての、タブレット型端末を使い、ソーシャルメディアを堪能している様子がうかがい知れる。



元々ソーシャルメディアは女性の方が好む傾向が強いが、その中でも利用端末が男女で大きな違いを見せているのは注目に値する。普段からのパソコンとの距離も一因だが、ここまで大きな違いが出ている以上、関係する場面では考慮の余地があるに違いない。


■関連記事:
【「知人との交友」「情報探索」「暇つぶし」がメイン…ソーシャルメディアの利用目的(2016年)(最新)】
【ソーシャルメディアは女性・若者が積極的に活用する法則】
【20代女性の6割近くは「ソーシャルメディアが生き方に影響を与える」】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー