家庭外では40代、家庭内でも30代まではスマホが1番…家庭内外で最もよく使うネット接続機器とは(2014年)

2014/07/08 14:00

先行記事【インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる】で総務省が2014年6月27日に発表した「通信利用動向調査」の公開値から、インターネットを利用する機器は多様化しており、特にスマートフォンやタブレット型端末の躍進が著しい現状について解説した。それでは数あるアクセス機器のうち、どれが一番よく使われている、つまりどの機種が「メインのインターネットへの窓口」として認識されているのだろうか。家庭内と家庭外とでは利用スタイルも大きく異なるため、その双方について確認をしていくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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家庭内ではパソコン約半分、スマホ3割、従来型携帯1割強


今調査の調査要項は先行する記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。そして【個人ベースでは82.8%…インターネット普及率の推移をグラフ化してみる】で説明の通り、インターネット普及率は直近の2013年末では82.8%という値を示している。

↑ 過去一年間のインターネット利用経験(2013年末、無回答者除く全員対象)
↑ 過去一年間のインターネット利用経験(2013年末、無回答者除く全員対象)

インターネットにアクセスする際には一つ、あるいはそれ以上の機器を窓口にする。例えばパソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、家庭用ゲーム機、スマートテレビ(テレビ受信機)。それらの中で、自宅の中・自宅の外それぞれの状況下で「もっともよく使っている」機器を尋ねたのが今回の精査対象項目である。

まずは家庭内だが、自宅のパソコン(PC)が最多回答となった。全体では5割近く。次いでスマートフォンが31.7%という形。

↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2013年末、単一回答)
↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2013年末、単一回答)

パソコンとスマートフォンのように、複数のアクセス可能な機器を所有していても、使える状況下なら、より便利な機器を使うのが普通。ノート、あるいはデスクトップいずれにしても、パソコンを使う人がもっとも多いのは道理が通る。

また、歳を重ねるに連れて「パソコン増加」「従来型携帯電話増加」「スマートフォン減少」という動きが見える。これはシニア層になるほど、画像の大小や操作のしやすさから、所有しているのならパソコンの利用を優先し、モバイル系端末としてはスマートフォンを嫌い、従来型携帯電話を好む傾向があるからだ。スマホ・従来型の転換点は40代から50代。それ以前はスマホが、それ以降は従来型携帯電話が有利になる。

6-12歳はパソコンがトップだが、続いてゲーム機、そしてタブレット型端末が続く。子供向けのアクセス端末としては保護者の下でのパソコンの利用に続き、ゲーム機やタブレット端末でのアクセスが主となる。特に幼少児へのタブレット型端末の普及ぶりは目覚ましく、前年2012年の8.6%のほぼ2倍の値を示すことになる。

また13歳以降のスマートフォンの使われ方にも驚きを覚える。今グラフは家庭外では無く家庭内での利用実態ではあるが、それでもなおパソコンよりスマートフォンの方がインターネット利用端末としては主流という結果が出ている。40代に入るとさすがにパソコンが上回るが、10代後半から30代までは「自宅内でのネットアクセスはスマホが一番」という時代が到来している。

そしてやや興味を引かれるのが、70代以降の「テレビ受信機」の値の高さ。グラフ上に数字は掲載していないが、70代で3.9%、80歳以上では11.1%が「スマートテレビが自宅内でのネットアクセス端末としては一番よく利用している」と答えている。画面が大きくタッチパネル方式での操作でも無く、大好きなテレビとの連動性もある。シニア層には理想的なインターネット利用環境なのかもしれない。

家庭外では40代までが「スマホ」が一番


これが家庭外となると、状況が大きく変わる。

↑ 家庭外インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2013年末、単一回答)
↑ 家庭外インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2013年末、単一回答)

全体で1/4は「自宅外の」パソコン。学校の機材や会社での端末、あるいは図書館などの公共施設における利用を意味するが(他にも自前のノートパソコンを屋外で用いる事例も含まれよう)、それらを利用したインターネットアクセスがもっとも多いということになる。幼少時は学校の端末を用い、就職して歳を経るごとに会社でのパソコン利用時間が長くなり、回答者も増えていく。

気になる動きをいくつか挙げていく。まずは13歳以降40代までは「スマートフォンが一番」となっている。学業に従事している、あるいは就業事例も含まれる世代だが、それでもスマートフォンが一番多い。特に10代後半から30代までは半数以上が「家庭外でインターネットへアクセスする場合、スマートフォン経由がもっとも多い」と答えている。そもそも論としてスマホそのものが大いに浸透普及しているのも一因だが、若年層では特にプライベート感の強いスマホが重要視されていることがあらためて確認できる。

さらに「従来型携帯電話」と「スマートフォン」を合わせて「携帯電話」とのくくりで考えれば、13歳以降全世代において「家庭外ではパソコンよりも携帯電話の方が、ネットアクセス端末として良く使っている」ことになる。主にスマホによる底上げが原因で、携帯電話の「モバイル情報端末」としての利用実態を考えれば当然の結果ではあるが、改めて認識するとなると、驚きの結果と言わざるを得ない。

他にも「幼少児のタブレット端末と家庭用ゲーム機(「その他の機器」はほぼこれに該当)の利用度合いの高さ」「中堅層以降では従来型携帯電話が相変わらず健在」「シニア層はそもそも論として家庭外ではネットを使わない」といった、興味深い動きも確認できる。



前年分、つまり2012年分の解析時点では「タブレット型端末をネットアクセス機器としてもっとも良く使う事例はあまり増えない。そもそも論としてサブマシン的扱いをされることが多いからだ」と言及した。今回2013年分の限りでは、幼少児においてタブレット型端末が一定の立ち位置を確保しており、今後も増加する気配を見せていることがうかがえる。

さすがに成人以降は「タブレット型端末がネット機器としては最多利用」という状況になることは考えにくいが、幼少児ならば将来的にパソコンすら追い越し、もっとも良く使われる機器となるかもしれない。


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