スマホとタブレット所有者の高利用率…利用端末別ソーシャルメディア利用率動向(2014年)

2014/07/07 14:00

昨今ではモバイル端末のスマートフォンとタブレット型端末の普及が目覚ましいが、これらの端末の浸透を大いに助け、また逆にそれらの普及で利用者がグンと伸びているのが、ウェブサービスのソーシャルメディア。それでは実態としてどれ位の人が、どの端末を使ってソーシャルメディアを利用しているのだろうか。総務省が2014年6月27日に発表した「通信利用動向調査」の公開値を用い、その実情を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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パソコンは4割強、スマホは6割超え


今調査の調査要項は先行記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

先行記事の【インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる】で解説した通り、インターネットへのアクセス手段としてパソコンを使っている人は自宅で約6割、携帯電話(従来型、スマートフォン)でもほぼ同数の6割強との結果が出ている。またタブレット型端末では1割を超えている。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2013年末)(パソコン)(再録)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2013年末)(パソコン)(再録)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2013年末)(パソコン以外)(再録)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2013年末)(パソコン以外)(再録)

それでは昨今のインターネットでは欠かすことができないウェブサービス「ソーシャルメディア」(ここではFacebookやツイッターのようなSNSに限らず、世間一般にソーシャルメディアと認知されているLINEなども含む。ただし広義のソーシャルメディアでは該当するブログや掲示板は、別選択肢として用意されているため、ここでは含まれない)に関して、いかなる端末からアクセスされているのだろうか。それを確認していく。

次のグラフは「家庭内外で該当機種にてインターネットを利用している人」のうち「該当機種でソーシャルメディアを利用している人」の割合を表したもの(利用サービス無回答者は計算から除外)。

例えば「タブレット型端末」では56.7%と出ているが、これは「タブレット型端末を利用して家庭内外でインターネットにアクセスする人のうち、56.7%がソーシャルメディアを利用している」ことになる。「ソーシャルメディア利用者の56.7%がタブレット端末利用者」「インターネット利用者の56.7%がタブレット型端末でソーシャルメディアを利用している」を意味するのではないことに注意。要は「各機種でインターネット利用者における、ソーシャルメディアへのアクセス率」を示している。

↑ 利用端末別ソーシャルメディア利用率(2013年末)(利用:閲覧、書込、投稿)(家庭内外)
↑ 利用端末別ソーシャルメディア利用率(2013年末)(利用:閲覧、書込、投稿)(家庭内外)

パソコンは4割強、そして従来型携帯電話は3割近く。そしてスマートフォンが6割を超え、タブレット型端末では6割に近い値が出ている。「その他」は家庭用ゲーム機やインターネットテレビなどを指すが、やや特殊な事例と見なして良い。

今件は家庭内・家庭外双方を合わせた値であること、上記にある通り「ソーシャルメディア利用者全体に占める比率」ではなく、「各端末利用者に占める比率」であることに留意する必要があるが、パソコンよりもスマートフォン・タブレット型端末の方が、そして携帯電話においても従来型よりスマートフォンの方が、ソーシャルメディアとの相性が良いことがあらためて確認できる結果となっている。

これをソーシャルメディア及びそれに類するサービス(広義でのソーシャルメディア)で確認したのが次のグラフ。

↑ 利用端末別ソーシャルメディア等利用率(行動様式別)(2013年末)(家庭内外)
↑ 利用端末別ソーシャルメディア等利用率(行動様式別)(2013年末)(家庭内外)

全般的に濃淡のオレンジ色、つまり「スマートフォン」「タブレット型端末」の値が抜きんでていることが分かる(緑の「その他」は上記にある通り特殊事例として考察には含めない)。利用者の絶対数はパソコンと比べてスマートフォンが2/3程度、タブレット型端末は2割足らずだが、利用者の内訳としては積極的にソーシャルメディアを活用していることになる。

特にソーシャルメディアの利用はタブレット型端末が過半数、スマートフォンが2/3近く、動画共有サイトはタブレット型端末・スマートフォン共に6割に達しており、スマートフォン・タブレット型端末とソーシャルメディア、動画共有サイトの親密性があらためて実感できる。「いつでも、どこでもアクセスできる」メリットが、最大限に活かされている形である。特に動画周りは、携帯テレビ的な感覚で視聴していると考えれば道理は通る。

家の外ではフルスロットルで活躍するスマホとタブレット


ある意味当然なのだが、スマートフォンとタブレット型端末は家庭外での活躍が著しい。ソーシャルメディアの利用においてもそれは当てはまる。次のグラフは、上記のものについて「家庭外」で限定して再集計したものだが(つまりそれぞれの端末で家庭外からインターネットを利用した人限定)、家庭内外よりもパソコンや従来型携帯電話との間で、大きな差が出ている。

↑ 利用端末別ソーシャルメディア等利用率(行動様式別)(2013年末)(家庭外限定)
↑ 利用端末別ソーシャルメディア等利用率(行動様式別)(2013年末)(家庭外限定)

スマートフォンやタブレット型端末でソーシャルメディアが積極的に活用されるのは、「頻繁にアクセスして更新内容を確認したい」といったソーシャルメディア利用者が持つ願望を、ストレートにかなえてくれるのが原因。そして同じ機動力を持つはずの従来型携帯電話(フィーチャーフォン)が伸び悩んでいるのは、操作性や画面表示能力の点で、はるかにスマートフォンなどが優れているからに他ならない。見方を変えれば、従来型携帯電話の利用者は、画面表示などの問題、対応の是非などであきらめて、ソーシャルメディアへのアクセスをしていない可能性も十分にある。

ちなみにグラフ化、詳細な精査は略するが、「家庭内」に限定した場合でも、各機種毎のソーシャルメディア利用率は、自宅パソコンよりもスマートフォンやタブレット型端末の方が上。「いつでも、どこでも」は自宅内においても、有益な機能と判断され、利用されていることになる。インターネットそのものの利用においても、若年層ではパソコンよりもスマートフォンの方が上という現状も、十分理解できるというものだ。


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