先進国8割近く・新興国3割強…世界全体のパソコンとインターネットの世帯単位普及率をグラフ化してみる(2014年)

2014/07/17 14:00

国連の専門機関で無線通信や電気通信分野において、各国間の標準化と規制の確立を目的として設立運用されている国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union)では、同公式サイト内の【データ項目ページ(Statistics)】において、毎年加盟国の携帯電話やインターネットの普及率など、各種電気通信関連の統計データを更新・公開している。今回はその中から、「世界全体のパソコンやインターネットの普及率推移」の値についてデータを再構築の上でグラフ化を行い、状況の変化を見ていくことにする。

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今件値は個人ベースではなく、世帯単位での普及率。複数人数から構成される世帯では、だれか一人でもパソコンを所有、あるいは世帯全体の共有物としてパソコンが存在していれば、その世帯は「パソコン持ち」となる。

なお今件では「パソコン普及率」は2012年分までしか値が公開されていないが、インターネット普及率は2014年分まで確認されていたので、それぞれ現時点での最新値を反映させている。

↑ パソコン普及率(世帯ベース)(-2012年)
↑ パソコン普及率(世帯ベース)(-2012年)

インターネット普及率(世帯ベース)(-2014年)
↑ インターネット普及率(世帯ベース)(-2014年)

インターネットがまだ一般化していない、あるいは普及し始めた頃ならともかく、現在はパソコン≒インターネット端末と見なして問題はない。無意識のうちに「パソコン所有」を「インターネットを利用している」との意味で使っている人も多いはず。従って、パソコンを持つ世帯はほぼすべて、そのパソコンを使ってインターネットへのアクセスが出来ることになる。パソコン普及率は以前から2012年分で更新が止まったままだが、これは多分に「パソコン利用」=「インターネット利用」の現状で、双方を同時に公開する意味合いが薄れたからだと考えられる。

また今件「インターネット普及率」は「自宅からのアクセス」を前提としている。そのため、職場や公共機関(例えば学校や図書館)でのインターネット利用は対象外となる。

これを見る限り、先進国ではパソコン経由のインターネットアクセスが相当率普及しているものの、新興国ではまだまだ少ない、3割強の世帯でしかないことが分かる。やはり社会的なインフラ整備が進んでいないことに加え、導入の上でのハードルの高さ(技術とコストの双方)が問題と思われる。

一方先に先行記事で記したが、携帯電話の人口普及率を見ると、新興国でも9割強に達しており、とりわけ新興国ではコミュニケーションツールとして、携帯電話が重要視されていることが分かる。

↑ 携帯電話普及率推移(契約数/人口)(-2014年)(再録)
↑ 携帯電話普及率推移(契約数/人口)(-2014年)(再録)

当然ながら携帯電話(フィーチャーフォン、マルチメディアフォン、スマートフォンのすべてを合わせたもの)のすべてでインターネットアクセスができるわけではない。新興国ではむしろ少数派だろう。しかしながらSMSで知人などとの間でデジタルによる意思疎通は可能。さらに昨今では先進国に後追いする形で、新興国でも爆発的なスピードでスマートフォンが普及し、それに伴い携帯電話経由でインターネットにアクセスする人が増える可能性は多分にある。

機動力の高さでは携帯電話がはるかに上であること、その携帯電話の普及率が急上昇している状況を見るに、今後もパソコンや自宅経由のインターネット普及率は急カーブではなく、ゆるやかなカーブを描きながら上昇していくものと考えられる。固定電話のように、普及率が低下の方向にかじ取りをすることはないだろう。むしろこの状況で、どこまで伸びを見せるのかが気になるところだ。


■関連記事:
【世界地域別インターネットの普及率などをグラフ化してみる(2013年)(最新)】
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