前年比で販売額は29%減少…田中貴金属、2014年通期における投資用金地金などの取引量を発表

2015/01/23 11:00

田中貴金属は2015年1月21日、同社における2014年通期(1月から12月)の投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量の数値などを発表した。その内容によれば金価格は前年比でやや価格は下がるも、(田中貴金属側による)金の販売量は減少し29%の減となった。また金の買取量も20%と減少している。田中貴金属側では日本国内での価格の値動きが乏しく、様子見の傾向が生じた結果であると分析している(【田中貴金属公式サイト】)。

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リリースによれば2014年通期における金の平均価格は1グラムあたり4342円(税別、以下同)。昨年同期の平均価格4453円/グラムを1100円ほど下回ることとなった。

↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2014年)
↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2014年)

2014年通期の金価格動向は次の通り。1月末のFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)による量的緩和追加縮小が決定されるのに伴い、新興国を中心とした投資引上げへの懸念が高まり、この経済不安定化への懸念を受けて上昇。それ以降も今なお続いているウクライナ情勢など地政学的リスクの高まりを背景に上昇機運は止まらず、3月17日には4563円/グラム(税別)を付ける。

しかし4月以降は中国の景気鈍化などを受けて需要が伸び悩むと共に、アメリカの景気回復感、ドル高基調を受けて10月までは値を下げ続ける。それ以降は中国の装飾需要における回復、インドの婚礼シーズによる需要増加、10月末の日銀による第二次量的緩和政策の実施で円安が進み、値は徐々に上昇。12月10日には税込価格でグラムあたり5124円となり、2014年における最高値を記録した。平均価格は前半期のみの4297円からやや上乗せされ、通期では4342円に収まっている。

金地金の売買動向だが、前年と比べ、田中貴金属側から見た販売量、つまり一般客の購入量は29.3%減。田中貴金属側から見た買取量、すなわち一般客による販売量は19.6%も減少している。消費税の引き上げで取引マインドが減退したのに加え、国際価格は下がったものの為替の円安化が同時に進行したことから日本国内の価格は安定感を有することとなり、様子見状況が続き、結果として取引量は低迷する形となっている。もっとも為替レートが上記の通り10月末からの日銀の追加量的緩和政策に伴い一段の円安が進んだことを受け、国内金価格は大きく上昇、買い取り量は下記に限れば前年同期比で43.0%も増加している。

今後の動向だが、アメリカの利上げ時期や下落が継続する原油価格の動向、ギリシャのユーロ離脱問題やユーロ圏版QE(量的緩和)政策の影響などで、金価格が影響を受けるものと考えられる。また直近に限れば1月頭以降国内金価格は上昇の機運にある。

↑ 金税込小売価格(田中金属、グラム当たり円)
↑ 金税込小売価格(田中金属、グラム当たり円)

為替相場に大きな変動は無く、海外の金価格高騰がそのまま反映された形ではあるが、その高騰の理由としては先のスイス中銀のスイスフランに関する対ユーロ相場上限撤廃に伴う市場混乱をはじめ、ヨーロッパ圏に生じている・生じ得るリスクの回避の動きが体現化したものだとする解釈がある。その解釈が正しいとすれば、今後しばらくは荒い値動きが続くことになるのだろうか。


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