外飲み? 家飲み? お酒はダメ!? 会社員の「仕事の後の一杯」事情(最新)
2020/07/02 05:27


スポンサードリンク
男性会社員は1/3強が外飲み、4割近くが家飲み
今調査の調査要件などは先行解説記事【前年比で大きく増加…2020年のサラリーマンこづかい事情(最新)】にある。そちらを確認のこと。報告書名には「サラリーマン」とあるが、今記事では女性会社員(正社員・契約社員・派遣社員)についても取り上げている。女性は男性会社員の調査数のほぼ2/3(841人)であるものの、年齢階層別の均等割り当てなど他調査方法は男性社員と同じ。年齢配分比率などの点で差異はほとんど無い。
まずは仕事が終わった後の息抜き、娯楽としてのお酒の飲み傾向について。居酒屋などでの外飲みをするか、外飲みはしないが家飲みをするか、そもそもお酒は飲まないか、この3つの選択肢から1つを選んでもらっている(実際には外飲み・家飲みの双方のパターンの人もいるだろうが、その場合は多い方を選んでもらっているとの認識でよいだろう)。全体としては男性は1/3強が外飲み・4割近くが家飲み・2割強がお酒を飲まない、女性は3割強が外飲み、1/3強が家飲み、1/3強がお酒を飲まないとの結果に落ち着いた。

↑ 仕事が終わった後のお酒の飲み傾向(会社員、男性、年齢階層別)(2020年)

↑ 仕事が終わった後のお酒の飲み傾向(会社員、女性、年齢階層別)(2020年)
男性は年齢階層別では大きな差異は無く、傾向の類も見受けられない。やや強引だが、年配者ほど家飲みが多くなるというぐらいか。金銭的な問題や家庭でのコミュニケーションを大切にする傾向があるのかもしれない。
女性は若年層ほど外飲みが多くなる傾向がある。同時に年が上になるに連れて家飲みが増えてくる。外飲みが年上ほど減るのは金銭的問題に加え、未既婚の違いが影響しているものと考えられる。会社員であっても既婚の女性が外飲みをすることに、懸念を示す配偶者も少なからずいるのだろう。
回数と、金額と
今調査では外飲みをしている人に限り、その回数の集計も行っている。実際に外飲みをしている人には自分との差異をチェックし、多いか少ないか、比較のための参考値となるだろう。

↑ 仕事が終わった後に1か月平均で何回ぐらい外でお酒を飲みに行くか(外に飲みに行く人限定、男女別・年齢階層別、回)(2020年)
男性は20代では多いものの30代以降で減少、そして50代で大きく跳ねる。もっともこの増え方は少々大きすぎることもあり、イレギュラーの可能性が否定できない。女性は年が上になるに連れておおよそ回数が減っていく。女性が年とともに回数が減るのは、上でも触れているが既婚者の外飲みを配偶者が嫌うからだろうか。未既婚別の動向が分かればよいのだが、残念ながら未公開。
飲み代に関しては外飲みは男性は40代で高めだがおおよそ変わりは無し、家飲みは30代がもっとも低くそれ以外は3000円前後。法則性の類は見られない。一方女性は外飲みは20代がもっとも高く以後年齢とともに減少していく。家飲みは2000円前後で法則性の類は無し。

↑ 飲む人の1回あたりの平均飲み代(男性、年齢階層別・種類別、円)(2020年)

↑ 飲む人の1回あたりの平均飲み代(女性、年齢階層別・種類別、円)(2020年)
家飲みでは相手とのやりとりや気兼ねなどを考えず、純粋に自分の好みで料理や酒を選べること、安上がりでお気軽に楽しむのを一義的にしていることから、年齢階層別の金額における法則性が見出しにくいものと考えられる。
年齢階層別で差異はあるが、男女を問わず家飲みは外飲みのおおよそ半分で済むことになる。居酒屋などの料理、雰囲気を楽しみたいのなら話は別だが、純粋にお酒や小料理を堪能し、一息つきたいだけなら、家飲みを選択する人が増えるのも道理ではある。単身者でもコンビニでお酒のつまみは自在に選ぶこともできる、便利な時代となっているのも、家飲みを後押ししているのだろう。もっとも昨今に限れば、新型コロナウイルスの流行による、感染リスクを避けるための家飲みシフトの可能性もあるのだが。
■関連記事:
【価格か料理の美味さか、男女で異なる「仕事の後の一杯」の場所選び(2014年)】
【飲めずとも「飲みニケーション楽しもう!」飲めない人でも問題ナシよ】
【お酒の効用、家と外ではまったく別物!?】
スポンサードリンク
関連記事
